リモワの 2輪が無くなるだと
2輪の生産終了の発表からしばらく経つ。そろそろ生産ストックの底も尽き、いつ入手困難となってもおかしくない。
と、2輪を買うか、4輪を買うか迷っている方々を焦らせてみたり。
と言うのも、生産終了になったのは間違いない事のようで、店舗に行って聞いてみても、その通り、との回答が帰ってくる。
と、2輪を買うほうに傾き掛けている方々の背中を押してみたり。
でも、実際 2輪か 4輪のどちらか一方を選ぶとなると、もの凄く悩む。悩んだ。何しろ、どんなに調べようと結論は「一長一短」に辿り着く。
結局、自分の場合決め手となったのは、どちらが好きか。好きになれるか。であった。なぜ好きなのかと尋ねられても、なかなかに答えられない。答えたとしてもそれは後で付け足された理由となってしまう。口実。そしてこれからここに書こうとしているのはいくつもの口実。
ちなみに、ここに出てくる 4輪のステルスは、嫁用。
最初に言っておくが、自分はどちらかと言うとかなり2輪押しなので、ここでは、2輪の良い所しか記載しません。悪しからず。
とは言え、2輪と 4輪の比較はしっかりと記載し、簡易なレビュー記事になったと思う。
2輪の良い所その一。 2輪の蓋は薄く荷物を収納し易い
実は、2輪と 4輪の違いは、ホイールの数だけではない。わかりやすいよう敢えて底面側から撮影してみた。
ご覧の通り、2輪のほうが蓋が薄いのだ。薄いと言うことはすなわち蓋が軽いと言うことだ。
また、スーツケースには、上に長く延びるテレスコープハンドルが組み込まれていて、その根本部分はケース内部にある。
この根本は、コンパクトな機内持ち込みサイズ以下のスーツケースにとって無視できない大きさの突起物となっていて、収納スペースを圧迫する。
そして、4輪の場合、メインと蓋側のボディサイズが同じであるため、テレスコープハンドルの根本があるメイン側より、蓋側の方が収納スペースが広くなるという奇妙な事が起こっているのだ。
これは至極アンバランスであり不自然なことである。2輪と 4輪どちらが荷物を収納し易いのか、蓋を開け易いのか、言わずもがな。
こちらは上から撮った写真。2輪の上部取っ手は 4輪に比べて大きく、見た目にも迫力あるものとなっている。
ちなみに、この取っ手は側面に付く取っ手と同じもの。また、パイロットシリーズのそれと共通。
2輪の良い所その二。 実は 2輪のほうがサイズは大きい
写真は蓋を開けてみたところ。
一見、同じように見えなくもないが、内部に入っているディバイダーのサイズは、2輪と 4輪で異なる。2輪は、さらにメイン収納側と蓋側とでディバイダーの形状・サイズが異なる。
2輪のメイン収納側のディバイダと 4輪のディバイダは形状が似ているので同じものだろうと思われるかも知れないが、実は 2輪のほうが一回り大きいのだ。そして、スーツケース本体の内寸も実は違うのだ。内寸をメジャーで実測してみたのがこれ。
内寸 | 縦 | 横 |
---|---|---|
2輪(923.52.00.2) | 505mm | 370mm |
4輪(923.52.01.4) | 490mm | 355mm |
驚いたことに、2輪の内寸は 4輪に比べ、縦・横とも 15mm程も大きい。2つ並べると、若干 2輪のほうが大きく見えていたのは、色の違いによる錯覚などではなかった。実寸法がそもそも違っていたのだ。ちなみに両方とも機内持ち込みサイズの基準は満たしている。
なお、内寸としての深さは測っていないが、ホイール等の突起物を除き厚さの外寸は共に 190mmであった。やはり 2輪のほうが容積がある。
2輪の良い所その三。 2輪は静音ホイールに換装できる
写真を見て 2輪が傾いたまま立っていることにお気づきだろうか。これは直立状態からスムースに 2輪走行に移行するのに都合が良く、いかにもすぐに走り出しそうなこの姿は自分のお気に入りである。
また、スーツケースのホイールや、ホイールハウスは破損の可能性が高い部位と言われている。
今でこそフラットな路面が増えているが、それこそ一昔前は、平坦ではない路面が多かった(はずだ)。
そんな環境で長きに渡り育てられてきた構造がこの 2輪である。見た目通り、2輪のほうが丈夫に出来ていて、故障や破損は少ない。
そして、2輪ならではの特徴として、静音タイプのホイールへ換装出来ることが挙げられる。このホイール換装は、効果抜群で走行音をかなり低減してくれる。
なお、換装に用いるホイールには、インラインスケート用のウィールが流用可能。ウィールは様々な色やゴムの硬さ選べ、オリジナリティを高めることが出来る。交換も極めて簡単だ。購入したあかつきには是非試してもらいたい。
2輪の良い所その四。 2輪のほうが 100g軽い
正直、リモワの公式サイトに記載されている外形寸法や重量はイマイチ信頼性に欠けるものと思っている。
例えば、トパーズのキャビンマルチホイール 32Lの公式重量は 4.6kgである。同じボディを使った色違いのトパーズステルスやチタニウムは 4.8kgとなっている。同じボディを使いながら、前者より後者が重たいのは、後者にシューズバッグやランドリーバッグが付属し、その差 200gが重量として加算されているためだ。
ならば、キャビントローリー 32Lと、同じ容量のキャビンマルチホイール 32Lとの差は何だろう。公式サイトによれば、700gも異なっている。これも実測してみる。
重量 | 本体重量 | 本体+ディバイダ | カタログ表記 |
---|---|---|---|
2輪(923.52.00.2) | 3.85kg | 4.15kg | 4.1kg |
4輪(923.52.01.4) | 3.95kg | 4.25kg | 4.8kg |
2輪のほうが約 100g軽いとの結果に至った。いったいリモワ社はどんな条件の基で計測し、どんな基準で公式サイトに記載しているのだろうか。謎である。
2輪の良い所その五。 古くささを満喫できる
見出しを見て、え?!っと思われた方もいるかもしれない。当然である。最初に言ったように、ここでは 2輪の良い所しか書かないと。
4輪に取り付けられているテレスコープハンドルは、最新式である。畳んだ状態から、ボタンを押せば自動的に飛び出してくる。畳むときも、ボタンを押す必要がるのは途中までで、ボタンを離した状態でも最下端に達すれば、自動的にロックが掛かる。とても良くできた機構である。
2輪はどうかと言うと、畳むときはほぼ4輪と同様である。一方、引き延ばす際は、4輪と異なりは異なりボタンを押し続けなければならない。また、畳んでロックを掛けるには、最下端に辿り着いた後に、ボタンを一度押す必要がある。
なお、今回比較した製品より前のシリーズだと、さらに不便で、伸縮時は常にボタンを押していなければならない。
2輪のテレスコープハンドルの優位なところは、誤ってボタンが押されてしまい、不用意な飛び出しを防げることであろうか。
なんか、書いてる文章が苦しそうと言われそうだが、つまりそう言うことだ。そう言うこととはどういう事かと言うと、やはりそう言うことなのである。自分は、2輪が好きなのである。
そして、リモワの正規販売店の林五の通販サイトでは、2017/05/05まで在庫があることが確認されていたトパーズ キャビントローリー(2輪) 32Lが、その翌日以降、昨日(2017/05/08)まで「×在庫無し」であった。そして、今日(2017/05/09)また在庫復活。最近この繰り返しが多い。
果たして、いつ在庫が枯渇するのか・・・。と、2輪を買うか、4輪を買うか迷っている方々を今一度焦らせてみたり。
2017/06/06追記
リモワの正規販売店の林五の通販サイトが、「×在庫無し」どころか、「現在取り扱いしておりません。」の表記に変わった。もしかしたら、本当に終わってしまったのかも、、
2017/06/07追記
リモワの正規販売店の林五の通販サイトが、「買い物カゴに入れる」の表記が復活・・・・・どうなっているのやら
話は変わるが、パイロットシリーズも 2輪は無くなるとのこと。
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