i7-4770TのOCCTでのシバき再び。
C6/C7ステートを有効にすることで、アイドル時消費電力を9Wまで低下させることが出来た。一方で、先のOCCT負荷測定では、夏の高い気温(室温)の中、長時間高負荷に晒した場合、かなり不安が残る結果となった。そこで、再度夏場に向けて2~3条件を変え、測定を試みた。
<主なスペック>
- 【ケース】 Antec ISK-110 VESA
- 【CPU】 Intel® Core™ i7-4770T
- 【MOTHER BOAD】 Asrock H87M-ITX
- 【COOLER】 Noctua NH-L9i
- 【FAN】 XINRUILIAN RDL9025SBK-PWM 92x92x25mm 2000rpm
- 【MEM】 DDR3-1600 CORSAIR VENGEANCE LP 4GB×2枚 1.35V(低電圧型)
- 【DRIVE】 CSSD-56T128NHG5Q
- 【TDP】 45W
- 【測定共通条件】 マウス、キーボードはUSBにて接続。モニターはDVI-Dにて1920*1080出力。LANはGbEにて接続。
まずはデフォルト設定で
先の測定結果に対し、最高到達温度が若干高め。グラフのスタート時の温度を見るとわかる通り、室温が高いときに実施した為と思われ。最大到達温度:80℃。最大消費電力:66W。
C6/C7を有効にして再度測定
案の定、C4/C7ステートは、高負荷に対しては無力であった。最大到達温度:81℃最大消費電力:66W
こんなんじゃダメ! なので、CPU Core電圧を低くすることを試みる・・・試みる。はずだったのだがH87M-ITXは調整電圧範囲が0.001V~1.000Vとなっていて、引き下げる事が出来ず断念・・・・。H77M-ITXにはしっかりあった機能なのに、ASRockさん、手抜きですよ、退化ですよコレは!
さて、どうしたものか。多少(!?)性能は落ちるものの、Turbo BoostをOFFにして測定してみた。
あたりまえだけど、これはかなり有効。Noctua NH-L9i程度のクーラーだとこの設定が妥当なところか。ATXとかMicro-ATXと違って、小さいケース使うmini-ITXはいつもこの辺が辛いところ。
- 最大到達温度:64℃
- 最大消費電力:48W
動作周波数上限が2.5GHzなので、4core full-load時は、ほぼi7-4765TのTurbo Boost時の動作周波数2.6GHzに匹敵する性能。
Processor | C1 | C2 | C3 | C4 |
i7-4770T – 2.50 GHz | 3.7 GHz | 3.6 GHz | 3.4 GHz | 3.1 GHz |
i7-4765T – 2.00 GHz | 3.0 GHz | 2.9 GHz | 2.7 GHz | 2.6 GHz |
そう言えば、i7-4770Tとi7-4765Tって販売価格同じだった気がする。TB切れば、i7-4765Tとほぼ同じ消費電力になり、冬に近づく季節になれば、i7-4770T本来の性能に戻せる。これって、なんとなく得した気分w
それにしても、TDP45Wクラスのi7は3770Tがそうであったように、ISK-110(100)へ無改造でほぼその性能を発揮させることは難しい。冷やしきれない。そう言う意味ではi7-4765Tの方がこのケースにマッチしてるように思える。小さなMINI-ITXケースにi7-4765Tを積んで、パワフルな仮想化サーバーの365日24時間運用なども決して夢ではないはず。