最近、皮革製品のエイジング具合を動画に撮って公開している。写真だと表現仕切れないためだ。
そして、これまた約半年前に購入したカンダミサコの二つ折り財布が、逞しく育ってきてくれたのでここに画像と動画をアップ。
ミネルバボックスのメンテナンス
平日、ほぼ毎日上着の胸ポケットに入れ使ってきた。定期券、小銭、カード 4枚、そして免許証とわずかなお札。この財布一つで完結である。
使われている皮革はミネルバボックスのカスターニョ(焦げ茶)。
屋内ではほぼ真っ黒にしか見えない位に色は濃くなってきている。さすがに、屋外の日の光の下では元が茶色であったことがわかる。また、使っていく中で、実際には擦りキズや押しキズを無数に付けてきたのだが、画像や動画でわかるように、跡形もなく消えてくれている。ミネルバボックスは余程深いキズでなければ擦って消える。
自分は基本的にミネルバボックスにはクリームは塗らない。特に財布は常に手の油分がそれを補ってくれる。ここに紹介する財布も月に一度あるか無いか程度の乾拭きで納めてきた。皮革製品はメンテナンスに手間が掛かるように思われているが、実際にはそんなことはない。大抵は水拭きと乾拭きで事足りるし、また、それはそれほど多くの頻度を必要としない。使っていくうちに勝手に手や体になじみ、ツヤが出てくる。
ミネルバボックスのエイジング
さて、表面はシボの凹の部分にもツヤが出てきたところで、この後緩やかにシボが浅くなり、凹凸ではなく模様と化してくれるはず。先は長い。
カンダミサコのこの財布は、普通の財布に比べ極端にステッチ箇所が少ない。その為、型くずれが少々心配であったが収納しているカード 4枚がそれを防止してくれていた。変形は一切なし。
また、ミネルバボックスの良さの一つに、折り曲げ部分に皺が寄らないことが挙げられる。一般的なスムースレザーの二つ折り財布だと、開くと大抵は折り曲げ部分に皺が寄ってしまう。それだけ柔軟なのだ。
財布の内側は、フラップのボタンが当たる箇所や、カードが当たりこすれる箇所がより黒く変色しているが、擦り傷らしい箇所は見あたらず、財布としての寿命はまだまだ先である。平日のほぼ毎日使っているにもかかわらず、この程度の変化ですんでいるのは正直予想外であった。「ミネルバボックス=柔らかくフニャけた皮革=ひ弱」と言う認識を改めなければならない。革らしく、丈夫であってくれた。今のところ、コバのはがれも無い。
極端にコンパクトでもない。収納量が大きいわけでもない。でも何の不便も感じない。半年間使い続けてきたが、良い財布だと思う。
そして、今は梅雨である。上着を脱ぐ季節であり、夏に近づく。
上着を脱いでしまうと、この財布の居場所が無くなるわけで、これから秋に掛けては軽くて薄いケツポケ仕様の布製財布の出番となる。この財布は、秋になるまで保管、、
(動画撮影日:2016/06/26 am11:00 晴 1280 X 720 プログレッシブ ビットレート1,000kbps H264 ファイルサイズ 7.75MB)