皆さんお元気ですか? ご無沙汰してます。PC話題投稿担当の中の人です。三ヶ月ぶりでしょうか。最近何やら、機械工具などの投稿している人がいますが、あちらは外見が全く同じながら、別の日常生活を過ごしている中の人です。
さて、さすがに三連投でPCの話題から逸れてしまったので、ここらでちょこっとだけ投稿。
秋も深まり、夜一人で静かにPCと向き合うには良い季節となりました。そんな時に欲しくなるのが静音PC。PCの静音化の一番の近道はHDDや冷却ファンなどの駆動系をなるべく減らすこと。どうしても無理な場合は、回転数や個数を減らすこと。とは言え、全ての冷却ファンを取ってしまうと、温度上昇により各部品にダメージを与え、最悪壊すことになる。
今回は、冷却ファンと温度について、視覚的に見ていきたいと思います。
これは、以前作ったごく普通のmini-ITX PC。この角度から赤外線サーモグラフィカメラを使って撮影してみた。アクリル板は、赤外線を若干吸収すらしく、温度差がくっきりと撮影できなかったため、アクリル板をはずして撮影。
カメラの温度レンジは最小の120℃(カメラ性能としては最大1500℃まで)に、色で比較しやすいように、カラーバーのレンジは20℃~60℃に共通設定した。室温は23℃。
OCCTで 5分負荷を掛け、先の角度から撮影したサーモグラフィ。写真の記号 [a]は CPUから離れている側のメモリ。[b]は、CPUに近い方のメモリ。はチップセット。[d]は CPUクーラーのフィン部分の温度を示している。[x]は写真の中心部分の温度。外側のメモリーが若干温度が高いものの、他は極冷えと言って良い。
次は、外側の冷却ファンをとりはずし、CPUクーラー下部の冷却ファンのみを取り付け撮影。冷却ファンを二つ取り付けた時と比べ、メモリー、チップセットの温度が高いことがわかる。
勇気を出して、CPUクーラー下部の冷却ファンを停止させ、ファンレスで運転させたときのサーモグラフィ。
ヤヴァイです。チップセットとメモリが熱っちっち状態。ピンク色に輝いています。OCCTで見ると、CPU温度は78度。まだまだ上昇する気配。CPUクーラーのフィンの色が均一に変化しているのは、ヒートパイプからフィンに熱が万遍なく伝わっている証拠。
外側メモリ | 内側メモリ | チップセット | クーラー | |
冷却ファン二つ | 39.9℃ | 28.8℃ | 33.8℃ | 28.5℃ |
冷却ファン一つ | 47.5℃ | 44.0℃ | 39.1℃ | 31.4℃ |
ファンレス | 54.6℃ | 53.1℃ | 61.7℃ | 44.2℃ |
予想通りと言えば予想通りの結果。誰もが予想した結果。ある意味、全くつまらないデータ。まあ、視覚化して確認出来るところがサーモグラフィの良いところ。さて、皆さんの目にはどう映ったでしょうか?
自分としては、表の冷却ファンが思ったとおりチップセットやメモリーを冷やしてくれていることがわかり、ある意味安心しています。一方で、完全ファンレスの難しさを実感。チップセットやメモリの温度耐性はかなり高いところにあるはずだけど、高負荷で使う場合はやはり気は遣うべきかなと感じました。