部屋での軽い加工作業に必須
切ったり削ったり、金属加工、木工いずれであっても最も大切なのは工作物をしっかりと固定して作業すること。
旋盤やフライス盤、ボール盤も主軸の精度が高くとも、鋸や鑿の刃がしっかり研がれ整っていたとしても工作物の固定無くしてはまともな加工は出来ないのだ。
究極の固定具は専用のジグだが、DIYでは、そんなものなど作らずとも大抵はバイス・クランプで事足りる。
ただし、DIYであろうとも、重作業・軽作業を問わずなるべく健全な固定具をそろえるべきで、柔な固定具を使った刃物作業は非常に危険であることは言うまでもない。
先日作った組立式作業台に取り付けて使っているのが、このナベヤのホビーバイス。
色違いのトラスコ中山のバイスと迷ったが、小物らしさな赤の塗装色のナベヤを選んだ。
本格的なバイスとしては最も小型なタイプで、ベンチバイスとも呼ばれている。
どうせならより小型のバイスを選んでしまおう
ナベヤのホビーバイスには現在 2つのサイズがあって、購入したのは小型の Np.25。
No.25と No.30で口巾が 12mmしか違わない。ただし、横に並べてみると数値以上に違いを感じる。12mmと言えど、2割弱もあるためだ。
型式 | 口巾㎜ | 口開㎜ | 口深㎜ | 質量㎏ |
---|---|---|---|---|
No.25 | 63 | 57 | 38 | 1.6 |
No.30 | 75 | 60 | 40 | 1.8 |
重量はさておき、バイスの選定は、開きと深さが対象としている工作物を収められることの確認が第一歩で、表を見る限り、No.25と No.30の二つの寸法は 5%程しか変わらず、見た目の大きさの違いほどの能力の違いは無いと言ってよい。
天板厚さは28mm以上が適正
このバイスのクランプには、天板の上面から下 14mm(No.30は 15mm)の位置に 2か所 5mm(No.30は 6mm)の皿ネジ用の穴が開いていて、天板の側面にネジで固定できるようになっている。なので、天板の厚さが 28mmだとこのネジが天板側面の中心に来てくれる。
すなわち、このバイスの設計者は 28mm以上の天板に取り付けることを想定しているものと推察。
とは言え、ホビーバイスを天板に完全固定して使っている人は少なく、自分も天板の様々な個所に都度移動させながら使っている。
何しろ、メーカーが想定しているホビーバイスの用途は、次のように軽作業で、実際に自分が使う機会が最も多い作業は、基板からのはんだ付けされたパーツの抜き取り作業。
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