長尺物の材料を扱う際の必需品 サポートローラ(補助ローラー)
何やら車のパンタグラフジャッキのような構造のこれは、サポートローラあるいは補助ローラーと呼ばれるもので、主に長尺物を加工する際の高さ調整に使う道具。
作業台には載せきらない材料を扱うときや、作業台の上では躊躇するような加工作業を行う際に、今では必須な道具となっている。
これを購入する前は、それこそ車のパンタグラフジャッキを使っていた。しかしながら、安定性が極端に悪く、また、車から都度取り出す手間も掛かるため、この専用道具を購入した。
DIYは基本ひとり作業。長尺物や重量物の加工は苦手な部類である。今では必須と断言できるくらいに役に立ってくれている。
写真は、ボール盤で長めの角形鋼管に穴をあける際に使用しているところ。この鋼材は辺の長さ 40mm、厚さ 2.3mmで、L40アングルに比べ長さ当たり1.4倍以上重たい。
この角形鋼の端のほうにボール盤で穴をあけるには、75mm巾のバイスのみで支えるのは心許なく、これとは別になんらかの支えが必要となる。
サポートローラー(補助ローラー)の出番である。
サポートローラー(補助ローラー)の使いどころ
薄板ではなく、ある程度の厚みを持った素材に穴をあける時には、素材をドリル刃に限りなく垂直に固定する必要がある。
この際、厚みがあればあるほどシビアな固定を求められ、高さ微調整が利くサポートローラー(補助ローラー)は重宝する。
写真下のように厚みの異なる板を何枚も重ね合わせつつ高さや水平位置を調整するには限度があり、サポートローラー(補助ローラー)無しでこれをやるのは困難極まりない。
また、丸のこで長尺材料を切断する際、キックバック防止のため 2点支持ではなく 3点支持が基本となるが、この時の中央部分の支持にサポートローラー(補助ローラー)が威力を発揮する。長尺材料のたわみ調整が出来るのだ。
製品名の通り、材料を受ける面にローラーが付いている。長尺材料や、特に重い材料の送り作業の為の機構である。
これを購入する時、とりあえず高さ調整が出来ればいいや、と考えていたのだが、本来、この製品はローラー機能が主体なのかもしれない。長尺物を短冊状に何枚もスライド丸のこでカットする時や、アングルや角形鋼に長手方向へ何カ所も穴をあける際の位置の微調整がとても楽になった。
いずれにせよ、便利である。ちなみに、サポートローラー(補助ローラー)を購入したおかげで、高さ調整用に保存していた木の端材のかなりの量を捨てることが出来た。
高さ調整するのに少々チカラが必要
カタログ等には、高さ調整範囲として 65~160mmと記載されているが、もう少し範囲は広いようだ。
高さが足らない場合は、従来通り捨て板を下に牽けばよい。
ワークを持ち上げる際、ハンドルを回すために要するチカラは、高さが高くなるほどチカラが必要で、自分は積極的に捨て板を使っている。
掃除を怠っていて、木くずがちらほら、、(サビではなく、木の切断くずです)
高さ調整用のネジは、ごく普通の締め付け用三角ネジ。ネジピッチも狭く、かなりの回数回転させないと、高さが変わってくれない。その分、微調整には良い。そこまで微調整が必要かと言われれば、否である。台形ネジタイプが欲しくなる。
三角ネジなので、抵抗が大きく、ローラーの上に何も載せていなくとも、ハンドルを回すときはかなりの力を要する。
写真をアップした今気がついたのだが、雌ねじをフレームに固定しているネジが曲がっている。抵抗があるにも関わらず、ハンドルを回し続けたからだと思う。ただ、上昇限界位置に来るまでの手回しハンドルの重たさが、上昇限界位置に達した時の重たさがそれほど変わらない。というか、それだけ回す力を要します。この辺りは値段相応と言うところか。
ボルト交換しとかなくちゃ、、