ナチュラルの代わりにサドルプルアップ非定番色のキャメル
WILDSWANS(ワイルドスワンズ)が使うサドルプルアップは、ブラック、チョコ、マリンそしてバーガンディなど比較的濃い色を使った作品が多い。(非染色のナチュラルは除く)と思う。
こちらはWILDSWANS(ワイルドスワンズ)の定番であるサドルプルアップの非定番色であるキャメルカラーのキーホルダー BRANCH(ブランチ)。
数年に一度、稀にこの淡いカラーを使ったアイテムが販売される。
淡い色と言えば、エイジングを究極的に楽しむ方々が目指す皮革は何と言ってもナチュラルであろう。
しかしながら、その真っ白に近い何の色も付けられていない皮革を、綺麗な飴色にまで育て上げる道のりはとても険しく、あるものは途中で大きなキズが入り、あるものは手垢で真っ黒に汚れ、そしてあるものは水に濡れシミが付いてしまったりと、最終的に満足いくエイジングの状態にまで熟成させられる確率はとても低い。
ナチュラルを育て上げたいと思いつつ、中々手が出せずにいるのは自分だけではないはず。
そして、自分には到底扱い切れそうにないナチュラルに代わって選んだのが、このキャメルカラー。多分に邪(よこしま)な考え方である。ナチュラルに憧れながら、本来楽しむべきエイジングそのものを放棄しているのだから。
このキャメルカラーの BRANCH(ブランチ)は、飴色の皮革に飢えている自分にとって、子供のおしゃぶりのようなものである。本物ではない、満足はしていないけど、納得はしている。おしゃぶりである。
色の変化が早すぎるキャメル
そして、一年が経過した今、あらためて眺めてみると、ご覧のように予想を超える濃い色に経年変化してくれやがってます。
買った当初の色が、ほんの少し色濃くなってくれる程度に育ってくれれば・・・。との願いはかなわず、斯くして、労せずに綺麗な飴色を得る作戦は失敗に終わることとなった。
ちなみに、背景は WILDSWANSの DRUCKER(ドラッカー)のチョコである。流石に、ここまで色濃く変化するとは思えない。が、このキャメルカラーの色の変化はとても早く、油断は禁物。
とりあえず、今は、キャメルはいつまでもキャメルのままであってほしい。と願うばかりである。