作業台に2台のバイスを装着してみた
自作作業台と言えば、事務机程度のサイズを思い浮かべるのが普通。それらに比べると今自分が使っている自作作業台は小型と言える。敢えてこのサイズの作業台を作った訳だが、少々大物を加工する際に難儀することしばしば。しばしばではあるが、度々でも都度都度でもないので、そのまま使っていた。
小さな作業台は小さいなりにメリットがあって、自分にとってトータルではデメリットを上回る。多分、次に作る作業台もこのサイズとなるだろう。
デメリットはやはり大物の加工に難儀することだろうか。天板面積の小ささ故、どうしてもワークの固定が不安定になる。なので、この危うさを解消するため少しばかり抗うことにした。木工バイスの 2台目の装着である。
実は、この作業台は天板には、長辺に 2台、短辺に1台の、最大 6台の木工バイスを取り付けることが出来る。骨組みであるアングルに、あらかじめ取り付け穴の加工が施されているのだ。取り付け作業も、ものの数分で行える。何を隠そうこの作業台を製作した当初は、短辺側に追加装着しようかと目論んでいたのだ。しかしその必要は無かった。屋外設置であるため、360度どの方向からもワークにアプローチ出来るからだ。
長モノの加工が安全に
大きなバイス一台よりも、小さなバイスを2台取り付け、2箇所でワークを支えた方が安定する。
材料を締め付ける力も少なく済み、材料に優しい。
取り付けたバイスは 1台目と同じ物でナベヤの木工バイス HW150。公式サイトに、「全部品は互換性があり取替可能」と記載されている。実際にバイスの摺動側のアゴを左右付け替えてみたが、ガタもなくそのまま取り付けることが出来た。1台壊れたときの予備?としても使えて安心、、? 部品取りとも言う。
作業台を設置するコンクリート床には、何カ所かにグリップアンカーを埋め込んでいて、大物を扱う際は、そこにしっかりと作業台をボルトで固定するため動くことはない。ワークに十分な強度があれば、1mどころか 2m超えの長モノでも強固に固定出来る。動かざること山の如しである。
こうして、苦手であったはずの長物カンナ掛けが、一気に得意分野になった。この作業台にとって歴史的変化である。
平板や長棒の木口加工に
大物は、長細い物とは限らない。2台のバイスのガイドロッドの間隔は 約 20cm。作業台の高さが 80cm。このバイス間を利用し、最大で厚さ 8cm、長さ 80cm、巾 20cmまでの板を挟むことが出来る。サイズは限られるが、難しい小口の加工作業が眼下で行える。
やはり快適である。もっと早くに取り付ければ良かった。