道祖神のまねきにあひてイベントに行ってはきたものの、何を書こうか。書き始めた今になっても迷っている。どうしてこうなってしまったのか・・・。まあ、こんな日もあるのだろう。
この「STATIONERY MARKET(代官山蔦屋書店T-site)2016/1/23~24」なるイベントは、文具を扱う日本各地のショップやメーカーを集めての即売会である。
そしてその出展社の一つである神戸の「Pen and message.」が、日頃店舗で取り扱っている万年筆の他、カンダミサコの皮革製品の限定版を展示即売するとのアナウンスを見つけた。
カンダミサコの製品は、神戸以外で実際に手にとって見れる機会はとても少なく、実際、自分はそんなチャンスに今まで巡り逢えていない。
そして今回。片雲の風のさそひなどではなく、これは間違いなく道祖神のまねきであると確信し、突撃!
このイベントは、文具中心の即売会なので、目当ての品はほぼ展示されることは無いであろうと、正直期待はしていなかった。そんなわけで、現地に到着する前までに考えていた目的は、
- カンダミサコの実物製品を手に取ってみること
- 手にとって気に入れば限定品一本差しペンシースの一つでも購入しようか
- 可能であれば万年筆のペン先調整の実演見学とか
- ペン先調整万円筆を試筆して書き心地の違いでも味わえれば良いかな
程度である。と言うか、十分なはず。特に試筆への期待は大きかった。
ところが!である。
ほんのわずかしか展示されて無いはずのカンダミサコを見に行ったら、実はカンダミサコだらけであった。おかげで、以前より気になって仕方がなかった革巻きペーパーウェイトの裏側がどのようになっているかが確認出来てしまったではないか。ついでに「自分の欲しいものリスト」(=実はいらないものリスト)にランキングされている物まで展示してある。
白状しよう。胸が躍った。
そしてその結果がこの写真である。目的をほぼ果たせずして家路についたわけで、何より物欲に負けた故、写っている品々は決して戦利品とは呼べない何かである。
実際の所、まねひていたのは道祖神などではなく、あちら様の猫であったやうだ。
写真はPen and message.のブース。皮革製品が所狭しと並べられていた。
さて、当初は、試筆したペン先が調整された万年筆の感想などでも語ろうかと考えていたのだが、思わぬ伏兵達に出くわしたため、それは叶わぬこととなった。それについては少しばかり悔いている。
だいたい、試筆など出来る状態に無い程に現地は混み合っていた。当日は午後から雪の予報が出ていた。にも拘わらず駐車場はほぼ満車状態だったらしい。翌日は快晴である。今日叶わなかった願いを明日果たそうかと考えもしたが、翌日はもっと混雑しそうなので断念。
とは言え、自分にとっての万年筆は普段使っているラミー(LAMY)で充分と感じている。これくらいのもの。これ以上はきっと不相応。でも、いつの日か調整万年筆の試筆をしてみたい。
写真の二つの品(ノートカバー、3本差し万年筆ケース)についてのレビューは後日。