SunDisk、東芝、Panasonic、Transcend、KINGMAX・・・。数多くのメーカーから SDメモリーガードが市場に出ている。
結構な枚数をカメラ撮影用途で使う僕としては、人様のベンチマークテスト結果を拝見するも、自分でテストはしてこなかった。
各社新製品なども出してきているようなので、今回少しばかり自身の手でベンチマークテストを実施してみた。ベンチマークに用いたソフトは、CrystalDiskMarkと TxBENCH。
Transcend / TS32GSDHC10U1のベンチマークテスト結果はこちら
<測定するメモリの準備>
TOSHIBAの SDメモリーカードは made in JAPAN、SunDiskは made in CHINA。TOSHIBAの SDHU-032GAはインターフェースが UHS-IIな為にピンレイアウトが 2段。
使用したカードリーダー・ライターは BUFFALO製の BSCR20TU3。SDメモリーカードは”SDアソシエーション”のSD/SDHC/SDXC用SDフォーマッター4.0を用い、FAT32でクイックフォーマットした。
メーカー | 型式 | SpeedClass | read/write | I/F | |
A | SunDisk | SDSDXPA-032G-X46 | UHS 3、CLASS 10 | 95MB/s / 90MB/s | UHS-I |
B | TOSHIBA | SDHU-032GA | UHS 1、CLASS 10 | 260MB/s / 120MB/s | UHS-II |
C | TOSHIBA | SD-H032GR7VW060A | UHS 3、CLASS 10 | 95MB/s / 60MB/s | UHS-I |
容量 | クラスタサイズ | |
A | 29.7 GB (31,901,503,488 Bytes) | 32768 Bytes |
B | 28.7 GB (30,922,695,168 Bytes) | 32768 Bytes |
C | 29.1 GB (31,259,931,648 Bytes) | 32768 Bytes |
<CrystalDiskMarkベンチマークテスト結果>
Sequential | Random (512K) | Random (4K) | Random (4K QD32) | |
A (結果画像) | 97.72(R) 87.38(W) | 46.07(R) 24.00(W) | 9.711(R) 3.151(W) | 8.793(R) 2.190(W) |
B (結果画像) | 199.5(R) 126.1(W) | 44.64(R) 4.972(W) | 13.61(R) 1.977(W) | 16.08(R) 2.058(W) |
C (結果画像) | 96.18(R) 61.72(W) | 46.01(R) 1.456(W) | 12.13(R) 0.177(W) | 19.69(R) 0.162(W) |
<TxBENCHベンチマークテスト結果>
Sequential | Random (64K) | Random (4K) | Random (4K QD32) | |
A (結果画像) | 98.742(R) 87.214(W) | 65.206(R) 6.850(W) | 9.801(R) 3.061(W) | 9.173(R) 2.528(W) |
B (結果画像) | 199.170(R) 105.667(W) | 128.689(R) 1.867(W) | 16.303(R) 1.986(W) | 16.657(R) 1.829(W) |
C (結果画像) | 96.805(R) 61.603(W) | 66.370(R) 0.535(W) | 13.670(R) 0.108(W) | 20.862(R) 0.084(W) |
TOSHIBA SDHU-032GAの Sequentialが CrystalDiskMark、TxBENCH共に199MB/sec+となっているが、これは USB3.0が出たばかりの時に組んだ PCであるため、そのコントローラ上限 200MB/secに引っかかってしまっての結果。実際にはもう少し伸びるはず。と思いたい。がしかし何だろう、UHS-IIのインターフェースを持ちながら、他の2種の SDメモリーカードより UHSスピードクラスは 1と低い。TOSHIBA SDHU-032GAは色々と怪しい・・・(謎
とまあ、ベンチマークテストはこんな感じの結果になりました。
続いて、実際カメラに装着した場合の転送性能を調べてみた。
<カメラに装着してテストを行う>
テストに用いたカメラはこちら。Canon EOS 6D。レンズは EF24-105mm F4L IS USM。フルサイズ一眼レフカメラとしては非常に軽くコンパクト。暗所撮影に強く、このレンズと組み合わせれば、ほぼ何でもこなせるお勧めの一品。と、カメラの話はここまで。
こちらに 3種の SDメモリーカードを装着し、30秒間連射したときの撮影枚数を数えてみた。要はカメラを連写モードに設定し、シャッターを押しっぱなしにした状態での 30秒間に撮影できた枚数である。記録画質は RAW、 記録画素数 20M、1枚当たりの画像ファイルサイズ 23.5MB 。取扱説明書によれば、連続撮影可能枚数 14(内臓バッファサイズによるものか)となっている。
尚、 Canon EOS 6Dの SDメモリーカードインターフェースは UHS-Iまでとなっているため、UHS-IIインターフェースを持つ TOSHIBA / SDHU-032GA本来の性能を発揮出来ていないことを御承知置き願いたい。
メーカー/型式 | 撮影連写枚数 | |
A | SunDisk / SDSDXPA-032G-X46 | 63枚/30秒 |
B | TOSHIBA / SDHU-032GA | 44枚/30秒 |
C | TOSHIBA / SD-H032GR7VW060A | 37枚/30秒 |
SunDisk / SDSDXPA-032G-X46
TOSHIBA / SDHU-032GA
TOSHIBA / SD-H032GR7VW060A
SunDisk SDSDXPA-032G-JU3の圧勝の一言に尽きます、、
最初の十数枚はカメラに内蔵されたバッファにより素早い連写が可能。問題はそこから。バッファが一杯になった後には、もろに SDメモリーカードへの書き込み特性が効いてくる。SunDisk SDSDXPA-032G-X46は安定してほぼ一定の間隔で撮影出来ているが、TOSHIBA SDHU-032GA、SD-H032GR7VW060Aは共に所々引っかかったりで、一定の間隔で撮影出来ていない。また、撮影枚数も、SunDisk SDSDXPA-032G-X46に遠く及ばず。
内臓バッファへの転送もスムーズ。UHSスピードクラスも 3なので、高画質動画撮影にも対応できる。何より、Canon 6Dはインターフェースが UHS-Iなので、UHS-IIのSDメモリーカードは無意味。とりあえず Canon 6Dと最も相性の良い SDメモリーカードは SunDisk SDSDXPA-032G-X46のようだ。
と言うか、TOSHIBAさん、もうちょっと頑張って、、