耐久性のあるイタウバでもメンテナンスは必要
8年前のゴールデンウィークに元々杉材であったベランダのデッキをイタウバに張り替えた。
高い耐久性を持つイタウバと言えど、定期的なメンテナンスは必要で、今回は 2回目となる再塗装。
まずは水を撒いてデッキブラシで洗浄作業。
溜まりに溜まったホコリが水を黒く染めていく……
再塗装間隔は短めに
写真右側はデッキブラシで洗浄し終わり乾いた時のもの。左側が洗浄後にサンダー(#240)掛けしたもの。
色あいがわかりにくいと思ったので色鉛筆を置いてみた。
サンダーを掛け終わった時点で思ったこと。
もっと再塗装間隔を縮めるべきだったと。
サンダーで落としたのはほぼ汚れであって、古い塗膜や顔料ではなかった。
サンダー掛けした後に出てきたのは灰色に変色したイタウバ。
削りカスの除去は掃除機とブラシで
サンダー掛けした後、削りカスを除去するためにまずは掃除機を掛ける。
削りカスは木目の奥に入り込んでいるので、さらにブラシでほじくり出す。
そして再び掃除機。
水を撒きつつデッキブラシを使う手もあるが、乾燥に時間を要するため、自分はこの方法を使っている。
定期的な再塗装で人の半生程度は張替えいらず
塗料はキシラデコールで色はカスタニ。
カップに入っている塗料の色を見てわかる通り、オレンジ色に近い色。のはずだが、塗ってみるとかなり黒っぽくなってしまっている。ほぼウォルナットの色と言ってよい。
次回塗った時はエボニーカラーになる予感。
暗い色となる原因は、2回目の再塗装、すなわち重ね塗りの為でもあるが、それよりもイタウバ自体の経年による変色が主な原因。
ただし、変色はしているけれど強度的には全く問題はなく、定期的に塗装を繰り返すことで人の半生程度は張替えいらずである。
ちなみに、直射日光が当たらない裏面は、塗装したてのごとくオレンジ色である。
次回再塗装は 3年後の予定。
塗装したて当時の色は下のリンクから。
なお、キシラデコールを塗る方法には、コテバケを使う方法、刷毛を使う方法、そしてここで行った布に染み込ませて塗る方法があるが、基本的には刷毛塗りを推奨。次いでコテバケ。
布に染み込ませて塗る方法だと顔料が布に残り、塗料の液体のみが木材へ塗布され、結果としてキシラデコールが持つ木材保護性能を100%発揮できなくなる。
色も出にくく、キシラデコールの無色カラレスを塗ったような状態になり得る。
今回は、2階ベランダのデッキへの塗装で真下には自動車が駐車している。デッキ材とデッキ材の隙間から塗料が下へ落ちるのを嫌って、敢えて採用した。
耐久性については塗布回数を 5回に増やすことで対処。布に染み込ませながら塗る方法はタレを防止できるのだ。