ニコン実体顕微鏡SMZの対物レンズフィルター径は44mm
実体顕微鏡にとって、対物レンズの損傷や剥離は致命傷になり兼ねない。
外側なら兎も角、内側にカビが生えると分解清掃が必要で、修復にかなりのコストが掛かってしまう。
実体顕微鏡にとって、最も保護すべき部分は対物レンズ。
保有している実体顕微鏡はニコンの SMZとオリンパスの SZ6045の 2台。
右側の SZ6045は対物レンズのフィルター径が 48mmでカメラ用の保護フィルターが使える。
一方左側の SMZは 44mmでかなり特殊なフィルター径。現在、日本のメーカーで製造しているところはなく、入手には困難を極める。
ステップアップリングを使ってカメラ用保護フィルタを取付ける
44mmのフィルターが入手できない以上、それ以外の方法を探るしかない。
と言うことで探してきたのが写真真ん中のステップアップリング。
フィルター径 44mmを 49mmに変換するアダプタで、350円。
ついでにフィルター径 49mmの保護フィルターとレンズキャップも併せて購入した。
なお、44mmのステップアップリング自体も入手が困難になりつつあり、探しきれない中でどうしても保護フィルターを取付けたいのであれば、H&Y社の REVORING(サイズ可変式のステップリング:37-49mm(52mmフィルタ))が使用できる。ただし、価格が一桁異なるので注意。
何枚も重ねているので不格好だが、求めていた通りの機能を果たしてくれている。
これで対物レンズ側からのホコリの侵入はほぼ皆無になってくれる。かな。
LEDリング照明の取付け
SMZの作動距離は 77.5mmで、その起点は対物レンズ面ではなく、フィルター取付け部分。
ここまでLEDリング照明を先端に取り付けると、ハンダ付け等の作業がしにくくなる。
作業に向いているのはファイバー照明。
最近は LED光源タイプのファイバー照明もあるが総じて高値である。一方、旧来のハロゲン光源タイプは入手しやすいものの、冷却ファンの爆音に対する覚悟が必要となる。
世の中は相変わらず世知辛い。