バナナプラグ用ターミナルボックスの自作

投稿者: | 2021/10/03

厳しい電子工作の世界で生きていくために

バナナプラグ用自作ターミナルボックス

電子工作では、完成までに様々なチェックが必要で、チェックに使用する測定機器も様々。

それらの測定器の入出力端子は、あるものは M型コネクタであったり、あるものは BNCであったり、さらにバナナターミナルであったり。互いに接続するには、そのバリエーションの数だけ準備しなければならず、管理も配線の手間もげんなりする位に大変。

世知辛い世の中である。

今回は、それを改善するべく、配線のハブとなるターミナルボックスを作ってみた。

ターミナルボックスの作り方

なるべく安価に、手間を掛けずに構造はシンプルに。を意識しつつ作る。

箱の準備

バナナプラグ用自作ターミナルボックス ケース部品

単純に小型のプラスチックケースに、バナナプラグソケットを取付けるための 8mmの穴を 6か所孔けた。

ここで使った箱は、タカチ電機工業の SW-75(W50×H30×D75)。秋葉原で 150円で購入。ソケットは 1個 80円。

穴の間隔(端子間隔)は 19mm。

配線は太く短く

バナナプラグ用自作ターミナルボックス 内部配線部材

配線は、赤い端子同士、黒い端子同士をそれぞれ直列につなぐだけである。

最初ははんだ付けしようかと考えていたのだが、太い電線を使いたかったので、圧着端子を利用。

入力側端子から出力側端子迄の配線距離を測っておき、ネジで止めるまで事前に仕上げておく。

本来は、あらかじめ 90度曲げられた圧着端子を使うべきなのだが、標準品をバイスを使って手曲げ……

バナナプラグ用自作ターミナルボックス 内部配線

配線の長さがこれ以上短かったら、ネジ締め付けが困難だったかもしれない。ちょっとばかしヤバかった。

バナナプラグ用ターミナルは様々な端子を接続できる

バナナプラグ用自作ターミナルボックス 配線接続例

バナナプラグ用と言って良いものなのか、自分は昔からそう呼んでいる。巷では陸軍式ターミナルなど、何となく強うそうな名称が付けられている。

このターミナルは、バナナプラグ以外にも、ワニ口クリップや丸型圧着端子、Y型圧着端子、そして端子間距離を 19mmにすることで、双子バナナ端子が取り付けられる。

このターミナルボックスにより、オシロスコープやファンクションジェネレータ、周波数カウンタ等、様々な機器が簡単に接続できる。
手放せないツールとなった。

バナナプラグ用自作ターミナルボックス ブラックとライトグレー

と言うことで、最終的には 4個作った……
ちなみに最初の一つに懲りて、残り 3個は電線を 0.75㎟に細くして、素直にはんだ付け。

ホワイトグレーのほうが、指紋や傷が目立たなくて良いみたい。

バナナプラグ用多連自作ターミナルボックス

さらに調子に乗って、多連タイプのターミナルボックスを追加で製作。ケースはタカチ電機工業の NB-5-5-16(W50×H45×D160)。

こちらはフレーム接地端子付きで、バナナプラグであれば 30V 3A、Y型プラグであれば 125V 5Aの電源供給中継ボックスとしても使える。
ただし、側面の端子が金属部分むき出しなので、商用電源の 100Vを突っ込むことはしない。





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