家具用コンセントを取り付けて快適な充電・電源環境を作る

投稿者: | 2020/11/05

コンセントの設置位置を考えてみる

家の中の電源コンセントの多くが低い位置にあるのは、日本独特の畳文化、座敷文化から来ているのだと思う。
床近くに埋込コンセントを取付けるのは自分も含め旧世代の人の常識なのだ。

ところで最近、新しく家を建てた友人宅に招待された。和室は一部屋で、他は全て洋間。

そして気づいてしまった。
8割が洋間の我が家に於いて、コンセントが低い位置にあることがこの上なく不便であることに。

それなりに長く生きていると、それはそうしたものなんだと、深く考えることなく、気づくことなく受容しているケースが増えていくらしい。

不便さは、選択の余地があってはじめて気づくものだが、気づいてしまうと何かしら事を起こしたくなる。
ただ、埋込コンセントの位置を変えるとなると、それなりに費用と時間が必要となるので却下。

身近なところで、且つ低コスト・短時間で実現可能なところにまずは手を付けてみた。

東海道新幹線の電源コンセントの使い勝手の悪さ

JR東海 東海道新幹線N700系の電源コンセント

写真は JR東海の東海道新幹線 N700系の電源コンセント。
窓際席の足元にあるので、長いコードが必要であったり、足で蹴飛さないようとても気を遣う。

ちなみに、来年(2021年)夏に運行開始予定の N700Sは、今のグリーン車と同様ひじ掛けに取り付けられる。

設計者が世代交代したと言う事か。

コーヒーチェーン店やビジネスホテルを見習いたい

コーヒーチェーン店の電源コンセント

こちらの写真は某コーヒーチェーン店の席にある電源コンセント。

手に届く箇所に設置されているのが嬉しい。機器に接続するコードも短くて済む。

自分にとって理想的な環境はビジネスホテル。机上にもベッドの枕元にも電源コンセントが設置されている。
我が家も出来るだけそれに習いたい。

コンセントは手の届く範囲に設置するのが望ましい

家の中には、長く居座るところや、コンセントプラグを頻繁に抜き差しをする箇所がある。
そのような場所でコンセントプラグの差込口が手の届かない位置にあるのはこの上なく不便である。

コーヒーチェーン店やビジネスホテルの真似事をしてみようと思う。

頻繁にプラグを抜き差しする場所は手前に電源コンセントがあると便利

リビングボードの上に家具用コンセントを設置

リビングにはテレビをはじめとしたAV機器が置かれたボリビングボードがあり、その横に一段高くなったフリースペースの棚がある。

フリーペースだけあって、そこは様々な電気機器の充電場所になっている。
何時の頃からか、やたらとコードが長い電源タップや延長コードが敷設され、見た目もそうだが、配線の整理ができず、悪いことだらけであった。

長い電源延長コードや電源タップは、配線スパゲティの原因の一つなのだ。

上の写真は思い切ってリビングボードの上面のかなり手前に家具用コンセントを取付けたもので、すこぶる使い勝手が良い。

リビングボードの上に家具用コンセントを取付ける

取り付けたのは、Panasonic 家具用ミニスイッチ付コンセント(チョコ色) WF2049AK。

天板の下はキャビネットになっていて、天板は二重になっている。その間にコードを這わせて屋内ケーブルに接続した。

家具用コンセント取付けるときの穴あけサイズ

取り付けの際、家具側に穴をあける必要がある。

それぞれのメーカーサイトに、穴あけ寸法図が掲載されている。
ちなみに、今回使用した [パナソニック 家具用ミニダブルコンセント 15A 125V 極数2P]の場合はこちら。

家具用コンセントを取付けるときに使用した工具

天板の穴あけ加工に使った工具はこちら。

新潟精機 (SK)の木工用ドリル ボアビット。穴径 18mm用。集成材では木工用ドリル刃よりもきれいな穴があく。
穴あけサイズを見ると、幅が 19mmとなっているが、実物コンセントの幅をノギスで測ってみたところ 17mmであった。
かなり余裕を持たせているようで、18mmのボアビットを使用しても問題ない。隙間が狭まりガタが少なくなってより良い感じになる。

穴の仕上げには木工ヤスリと鉄工用半丸ヤスリを使う。
半丸ヤスリはバリ取り用で、無くとも良い。

長く居座る場所には手の届く範囲にコンセントがほしくなる

家具用コンセントの取付ブラケットを自作

細くてひ弱で高価な機器への接続ケーブルは極力短くしたい。

机周りに電源コンセントを設置するのは珍しくは無いが、多くが奥の壁際で機器接続ケーブルが長くなる要因になっている。

机周りの電源コンセントは、なるべく手前に設置したい。机上に配線を這わせたくないのも理由の一つである。
そんな訳で、机の天板の手前下に取り付ける。

ステンレスアングルの一部を切り取り、穴あけ・タップねじ切り後にカッティングシートを貼り、さらにベゼルを黒く塗って、簡易なステーを自作した。
ちなみにベゼルは ABS樹脂なので水性塗料を使う。

ステーなど作らず、そのまま机の下に取り付けられる商品もある。パナソニックの家具用コンセントを使うのは単に価格が安かったから。
ベストセラーではないが、ロングセラーの商品で信頼性が高い。

家具用コンセントをソファーのひじ掛け下に取り付ける

ステーは 2つ作った。一つは机の下、そしてもう一つはソファーのひじ掛けの下に取り付けた。ステーに貼ったカッティングシートは目立つ赤。

長く居座る場所には手の届く範囲にコンセントがあると快適。






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