Antec製のケース ISK-100は、数あるmini-ITXの中でも冷却性能が高いとの評判です。側面パネルがほぼ全面メッシュ、側面に10cmの薄型冷却FAN、さらに上部と下部には通風用のスリットが切ってあります。無改造で使ってもよいのですが、この側面パネルの全面メッシュと言うのが曲者らしく、FANで一度ケース内部に入ったAirがケース内の熱を奪った後に、側面のメッシュ部分から一部排出され、その排出されたAirが再び側面の冷却FANにより吸い込まれてしまう可能性が高いとのこと。
と言う訳で、今回はメッシュ部分の穴を埋めてしまう手法を紹介。それも安価に。費用は50円。必要工具:ドライバー、ハサミ、カッター、小型ラジオペンチ。
Intel社製M/B:D2700DCを組み込んだ場合の例です。メッシュの穴を埋めてしまうことによる空気の排出抵抗の増加も懸念されることから、構成によっては逆に冷却性能が落ちてしまう場合があります。実施はあくまで自己責任で。
【A4版クリアファイル】:黒の艶消しがお勧めです。購入費用50円。内部に光りモノを入れている方は、透明、もしくは色のついた透明クリアファイルがお勧め。
【ハサミでカット】:メッシュ部分は、パネルの内側の爪を小型のラジオペンチで起こしてあげれば簡単に外れます。クリアファイルを重ね合わせて、ハサミとカッターでカット。
【組立】:組立と言っても、特に難しい技術は必要なし。FANのブラケットと、メッシュパネルに挟み込んで組みつけるだけです。
【外観】:内部が見えなくなりますが、AirFlow的にはこちらのほうが良いかと思います。上面から風が抜けていってくれる為、意外と熱を持つDC-DC基板の冷却には効果抜群。