ねんどろいどの台座があまりにもxxxなので
2頭身のフィギュア=ねんどろいどは、ほぼ自立は不可能で支えが必須。
必須パーツでありながら、付属する台座は拙いものばかりで、本体の魅力を無慈悲にも削り取る。
ローテーションを組んで玄関に飾っている自分としては、もう少し見栄えを良くしたい。
今回は、台座作りがテーマ。素材は写真のチタン円盤である。直径 85mmと 100m、厚さ 6mmの 2種を準備した。
サボテンダーは、鏡面仕上げされたステンレス製。比較用に置いた。
チタン円盤を研磨
届いた円盤が、表面が思いっきりザラついた梨地仕様であった。
このまま熱を掛けて色付けしても良い。クレヨンで塗ったような濃くクッキリとした模様が浮かび上がる。
今回は、鏡面に近い状態に仕上げてみる。本当の鏡面にしてしまうと、上に載せるねんどろいど本体より目立ってしまい、主役が入れ替わる。何より鏡面仕上げは指紋が目立って、ねんどろいどの換装の都度拭き取らなければならない。
ほどほどが良い。
写真は、240番 ⇒ 320番 ⇒ 600番 ⇒ 赤棒の順で磨いたもの。青棒はあえて使わず。
チタンは熱を掛け表面を酸化させると色が付く
チタンを酸化させたもの。チタニアは透明である。
部材の表面に、ある範囲の厚さの薄いチタニア膜で被覆すると、光干渉により色が付く。膜厚は、数十から数百ナノメートル。
透明膜で高い屈折率を持つため、色はとても鮮やか。ちなみに普通の鉄でも酸化被膜により着色はする。でもこの鮮やかさはチタニアならではのもの。
色は膜が厚くなるに従い、
シャンパンゴールド ⇒ 赤紫 ⇒ 紫 ⇒ 青 ⇒ 水色に変化する。
ガスコンロに部材を載せ、弱火で 1分ほど過熱し、その後、上からバーナーで炙ってあげると、きれいなチタンブルーの完成。
ムラが出来たりしても、赤棒で被覆膜を削ってあげれば何度でもやり直せる。
ねんどろいど固定アームを取り付けるため、4mmの穴を 1箇所あけた。ちなみに穴サイズは 3.9mmだときつくて差し込めなかった。
チタン円盤側面は模様柄に
円盤側面もチタンブルーにしても良かったのだけど、チタンらしさを出すためにまだら模様をつけてみた。
やり方は簡単で、裏面斜め後方から適当な時間バーナーを当てるだけ。
そして、シュヴィである。(台座使用例)
自作台座の使用例として、イラスト担当が榎宮祐。執筆も榎宮祐。ヒロインの声は茅野愛衣。映画 ノーゲーム・ノーライフ ゼロに出てくるヒロインことシュヴィのねんどろいどを載せてみた。
※ねんどろいどシュヴィ(© 榎宮祐・株式会社KADOKAWA刊/ノーゲーム・ノーライフ ゼロ製作委員会)は株式会社グッドスマイルカンパニーの商品名です。
ちなみに今現在の Windowsの壁紙はこれ。長時間 PCの画面とにらめっこし、休憩がてら全てのウィンドウを最小化するとこいつが現れる。かなりほっこり出来る。
ねんどろいどに標準で付属する ABS製の台座は四角形で、対角が約 85mm。なので、この自作台座の直径も 85mmにしてみた。バランス的に丁度よいと思う。
アルミ板とステンレス円盤を使ってみる
チタン円盤を使った台座がかがなり良好な出来だったので、調子に乗ってもう 2枚作ってみた。
奥の長方形タイプは、6mm厚のアルミ板で、サイズは 100mm×200mm。右側の円盤は、ステンレス製で、厚さ 6mm、直径 85mm。
2体用、そしてもう一枚
アルミ板は、2体並べて置くためのもの。ジグソーで切り出し、端面をグラインダーとリューターで仕上げていく。端面は鏡面仕上げに。上面は #240の紙やすりで仕上げた。
一方のステンレス円盤は鏡面仕上げ。
スカート用には鏡面仕上げの台座(台座使用例)
ステンレス円盤を鏡面に仕上げたのは、スカートを履いたねんどろいどを置くため(オイッ
言葉通り、文字通り鏡の面なので、クッキリと反射してくれる。
鏡面なので、240番 ⇒ 320番 ⇒ 600番 ⇒ 白棒 ⇒ 青棒と、少々手間が掛った。
今回は、特別大サービスで、ねんどろいど ジャックランタンのスカートの中を・・・チラッ
※ねんどろいど ジャックランタン(©ATLUS ©SEGA All rights reserved.)は株式会社グッドスマイルカンパニーの商品名です。
傷つきやすいアルミ板は塗装で保護
アルミ板は非常に傷つきやすく腐食し易いので、塗装膜で保護する。
アルミはとても塗装しにくく、通常のアクリル塗料だとすぐに剥がれてしまう。
色数は少ないが、自動車アルミホイール用の塗料がお勧め。跳石にある程度耐える強度があり、かつ耐候性もあるので、経年変化も少ない。
上面のみガンメタ 3回塗り + クリア 2回塗りで仕上げた。シルバーでもなく、ブラックでもない自動車用塗料以外あまり見かけない色。
10円玉と5円玉の材料で作る台座
チタン、ステンレス、アルミに加え、10円玉と5円玉の材料で作ってみた。銅と黄銅である。
写真は、それぞれの 6mm厚のプレートで、形状はそのまま使う。この状態から、端面を金工ヤスリで荒仕上げしたのち、やや粗めの#180のサンドペーパーで磨いて仕上げる。
色味を持つ金属材料の場合、特にそれが平面であった場合、鏡面に仕上げてしまうと、光の反射によりせっかくの色味を見失う。
銅や黄銅はそのままだと腐食するので、防錆を目的にアクリルクリアー塗料で塗装。
いつものようにアームを取り付けるための 4mm貫通穴を孔ける。