ネットワーク機器周りの整理
ネットワーク機器の周辺は、LANケーブルや ACコードが集中し、その取り回しにはとても苦労する。
接続機器が増えてくると、大抵スパゲティ状態。
ラックがほしくなる。
ただ、市販のラックはあまりにも大げさで、そもそも木造住宅にとっては重量過多で床が抜ける可能性は否定できない。
なら、ここはやはり自作……
発熱対策とケーブル削減
個々の機器の発熱は多くはない。でも台数が増えてくるとそれなりに発熱量は多い、今回はラックごと棚に収納するので、背面に冷却ファンを設ける。
取付ける冷却ファンは、Noctuaの NF-A20 FLX。20cmの巨大なファン。 これ一基で4段全てに風が行き渡る。ファン付属の L.N.A(ローノイズアダプタ)を取り付け 550r.p.mで運転。心配だったベアリング摺動音も無く、ほぼ無音。
ラック正面に手をかざすと、ほんのり風を感じる。
背面には ACコンセントタップを取り付ける。4台の機器を搭載しているにもかかわらず、ラックから出る ACコードは 1本で済む。最もやりたかったことの一つ。
ショートタイプACケーブルを自作
もちろん機器から出る ACケーブルは短いものに取り換える。こちらも自作。
下から 2段目の RTX1200は旧型で、ACコードが直付けであった。容赦無く切断。中古で売るつもりはなく、このルーターはこの家で一生を終える…はず。
同じヤマハのルーター RTX1210とスイッチングハブ SWX2200-8Gは ACコードを背面から抜きとれるタイプ。写真の短いコードに交換した。
ラック棚は3mm厚のアルミ板
棚に載せるのでなるべく軽量にしたい。使ったのは 3mm厚のアルミ板。
アルミは表面にキズがつきやすく目立つので、保護と見た目を良くするためにカッティングシートを貼る。
収納するルーターが思っていたより奥行き(ヤマハの RTX1200のサイズ:220(W)×42.6(H)×270(D)mm)があったため、アルミ板サイズは 330mm(W) x 350mm(D)と、想定外に大きなサイズとなった。
ファン用電源も搭載
天板を取り外した写真。
冷却ファンの手前に見えるのは 12V出力の小型スイッチング電源。ファン駆動用である。
24時間 365日稼働させるため、産業用の電源を使う。
棚を支える柱は、丸型スペーサー。高さ 60mmでネジは M6。内径 13mm外径 15mmの樹脂の丸パイプを 60mm長さに切断し被せている。
全体の強度としては、椅子にしても問題無い位にはある。
棚がすっきり
このラックを作る前の配線は、、こちらに紹介できなくらいにあまりにもおぞましかった。
実際に設置。正面から見る限りスッキリ。
ほぼヤマハ製ルーター・ハブ専用ラックと化している。
ラック内機器の温度
上からスイッチングハブ、RTX1210、RTX1200、一番下が RTX1210。全てヤマハ製。
風の当たり具合からすると、2段目と 3段目が同じはずなのだが、3段目の RTX1200は 2段目の RTX1210に比較して 3℃程度温度が高い。
関係のありそうな諸元は次の通り。
RTX1200 | RTX1210 | |
---|---|---|
動作環境条件(周囲温度) | 0〜40℃ | 0〜45℃ |
筐体 | プラスチック | 金属 |
最大消費電力 | 16W | 14.5W |
進化が伺える。
少し意外だったのは、LANケーブル自体もメーカーによって発熱度合いが異なること。
とりあえず、高い発熱を示したケーブルは今後は避けることにする。
そしてこちらは後日製作した NECのルーター IX2105用ラック。
このアルミ板と円柱棒を組み合わせたラックは、加工が簡単な割に丈夫。冷却性もすこぶる良くてお気に入りなのだ。