上野恩賜公園 不忍池の蓮の花
散歩がてら秋葉原から上野まで歩いている途中で思いだし、立ち寄ってみた。
そろそろ蓮の花の季節。
不忍池の蓮は七月の中旬から八月中旬までの一ヶ月間が見頃。
不忍池に咲く蓮は、白い明鏡蓮と桃色の地蓮。こちらは地蓮の花のつぼみ。ハスの花は朝早くに開き、昼前から少しずつ閉じていく。撮影した時刻は午後の二時過ぎ。閉じ終わった時の姿でしょうか。写真のつぼみは大人の握り拳より大きい。
蓮の花は、一輪一輪が独立していて、サイズも大きいので写真がとても撮りやすい被写体。スマホ内蔵のカメラでも綺麗に撮れるはず。
朝に開花して、夕方に再びつぼみに
写真上は、午前八時頃に撮影したもの。写真下は、同じ被写体を午後四時過ぎに撮影したもの。もちろん撮影日は同じ。
不忍池の蓮は七月の中旬から八月中旬までが旬
ラーメン屋さんに行くと必ずある陶製の匙。レンゲ(蓮華、蓮花=ハスの花)の名称はこの花びらの形に由来する。それにしても美しい。
でも、写真などより、実物はもっと見応えがあります。そして、やはり見に行くなら午前中。それもなるべく早い時間。
鵜の池側の蓮
不忍池には、蓮池の他に、ボート池と鵜の池があり、こちらは鵜の池の蓮の花達。
上野動物園内からの長めがお勧め。
不忍池の蓮池をぐるりと一周
蓮池をぐるりと一周すると、こんな池の住人に出会う。カルガモ。人が大勢集まる場所に住んでいるせいか、かなり近づいても逃げることなく、いたってマイペースな連中です。でも、毛繕いをしつつ、こっちを見ているような、あっちを向いていて、その実こっちを見ているような。どこに居ても視線を感じてしまう鳥の目は不思議です。
警戒心がやたらと強いはずのスズメもご覧の通り。パンくずを手の平に載せ、しばらく待っていると、次から次へと手の平に乗りきれない程の数のスズメがやってきます。
蓮が花開く時期は、うだるように暑い夏。池を一周する前にかなり汗だくになる。一巡する途中で蓮の花を楽しむのをそっち抜けに安らぎの場を求めてしまう。そして求めるオアシスはここ。鵜の池と蓮池の間の通路にある弁天堂周辺。写真は手水場。この通路には露店が何軒かあり、ヤキソバ、フランクフルト、たこ焼き、焼きトウモロコシ……そしてビール。
手を手水場で清め、喉をビールで潤し……とにかく池の畔で飲むビールは格別です。
蓮を楽しんだ後に
蓮を楽しんだ後は、湯島天神方面へ行くも良し、下町風情豊かな谷中方面へ向かうもよし。
がしかし、すぐそばに穴場がある。
不忍池の敷地を湯島側から出て、徒歩三分。旧岩崎邸庭園がそれ。
都立の文化財庭園は、9つあって、旧岩崎邸庭園はその一つ。入場料400円。実は入場料は 9庭園中最も高い……。中に入ると写真の洋館と和館。そして撞球室(ビリヤード場)がある。それだけです。それだけなのだが、外周の煉瓦塀も含め全ての建物は重要文化財に指定されていて、外観のみならず、建物内部も見所。
ここを勧める理由の一つは、とにかくすいていること。晴天の蓮の花日の午前十一時に入ったら、この広い敷地の中に十人も居ない位にすいていた。
お勧めする二つ目の理由。中にある休憩所のチーズケーキセットが美味しい。小岩井のチーズケーキ。そう言えば小岩井乳業は三菱の由緒ある系列だったり。広い芝生の庭には、パラソル付きの椅子とテーブルが置いてあって、そこで好きな飲み物とチーズケーキを頬ばる幸せと言ったら、、。ヤキソバとビールも良いけど、こちらはこちらで捨てがたい魅力。
そして休日の晴れた日の昼間、・・・この広い庭に自分以外は誰もいない、、ぼっちである(汗
芝生の広場にある建物で撞球室(ビリヤード場)。ビリヤードをやるためだけに建てられたもの。
この建物を見て、いつも思い浮かべるのが、TVアニメの「クロノクルセイド」最終話に出てくるロゼットとクロノが最後の時を過ごした家。
真ん中のちょい左にあるガラス窓を割って(決してやらないように……)、長椅子を庇からの吊り椅子に変え、その窓の前に下げると、例によって例の如く。「最後の日々」の BGMが流れる中、二人が発見された場所に建つ家にソックリになります。
庭園のパンフレットによれば、スイスの山小屋風だそうです。