外付けHDDケース 旧型ガチャポンパッ(OWL-EGP35/EU)の冷却ファン交換

投稿者: | 2017/01/30

外付けHDDケースの選択肢

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ eSATA+USBコンボモデル ブラック OWL-EGP35/EU(B)写真は、オウルテック(Owltech)製 3.5SATAHDD用外付ケースの「ガチャポンパッ」。もの凄く古い代物で、レシートを見ると、平成20年2月2日となっている。購入して以来、HDD入れ替え作業と停電時以外はほぼ 365日24時間電源は接続しっぱなしで、もうすぐ9年が経とうとしている。さらに、内部の基板を見ると、2006/10/03 Rev.1.2の文字が書かれている。10年以上前に設計されたものだ。

古い機器とバカにする事なかれ。現在でも充分に現役で使える程のパフォーマンスを持っている。そしてこの丈夫さである。

このケースとマザーボード間は eSATAという規格のケーブルで接続されており、HDDであればボトルネックにはならない程の転送速度が得られる。USBのように、数多くのデバイスに接続は出来ないが、ホットスワップ(eSATA拡張ボードの機能)により【ハードウェアの安全な取り外し】を介して抜き差しが出来る。この商品が販売されたいた当時は、USB3.0はまだ存在せず、外付けHDDと言えば eSATA接続であった。

ところが、唯一の駆動部である冷却FANから最近異音が発生し出した。流石に 10年は保たなかったかと、何年ぶりかに同等な製品を探してみた。が、無いのだ。あるにしてもかなり選択肢が限られる。特に、HDDの寿命に大きな影響を与えるであろう冷却 FANが付くタイプの選択肢は相当絞られてしまう。

ん~~。どうしようっか。USB3.x系は、しばらくすると 3.1 GEN2対応機器が出てきそうだし、中古で同型を購入するにしても、多分同じような問題を抱えてそうだし。やはり、「今は買うな、時期が悪い」なのだろうか。

と考えた末、導き出した結論は、修理・改造。つまり、異音がするファンの交換。

交換するファン

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU 冷却ファン少々古くてホコリで汚れていて写真をアップすること自体憚れるが、こちらが問題となっている冷却ファン。グラフィックボードのクーラーに付いていそうなファン形状である。

羽根径は 80mmファンと同等で、回転数は 2,500rpm。オリジナル形状なので汎用ファンへの交換不可だ。方法としては、やはりケース筐体外側への取り付けしかなさそう。

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU 冷却ファン取り外しまずは、そのファンの取り外し。

ケースに付くフィルタ兼ファンガードは、ケースに接着剤で取り付けられている。ケースの内部へマイナスドライバーを挿入し、ケースとファンガードの隙間にドライバー先端を差し込み何度かこじってあげると取り外せる。計 4箇所だ。

一方のファンは、ファンブラケットの穴にツメが差し込まれているだけ。なので、ファンを内側から(HDD側)から押し出してあげれば外れてくれる。

残っているファンブラケットは邪魔なのでカット。どうせ、カットしてしまうので、ファンを丁寧に取り外すまでもなく、最初からブラケットをカットしてしまっても良い。

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU 交換ファン取り外したファンと取り付ける予定の 80mmファン。

取り付けるファンは、Xinruilian Science & Technologiesの RDL8015S。サイズは 80x80x15mmで汎用ファンの中では薄型の部類。回転数は,交換前のファンより少し低く 2,000rpmとなっている。秋葉原の多くの PCショップで取り扱っている商品で入手性は良い。

交換前のファンで充分冷やせていたので、ほぼ同等な品を選んだ。回転数が 500rpm低いが、元のファンより若干厚さがあるので多分風量は増えると思われる。

ケースの加工

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU 冷却ファン交換 取り付け穴加工寸法図現物から寸法を拾ってみる。(外寸その他、±1mm程度の誤差があります。)筐体側面の穴径からして、やはり 80mmファンが適当。これ以上の大きいと、縦置きスタンドが装着出来なくなる。

ケースがアルミで、この薄さだと残念ながらタップは切れない。ファンは、バカ穴を孔けて通しネジで固定する。

ファン固定ネジは、ファン付属の長さ 25mmものがそのまま使える。ファン前面にファンフィルターを付けた状態でベストな長さであった。

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EUファン取り付け穴加工ファン取り付け穴の孔あけ。

ドリルを使ってでの孔あけは、ポンチによる位置だしさえしっかり出来ていれば、初めての人でもまず失敗はない。ケース材質がアルミなので、ドリルの回転数は高めで。一般の電動ドリルであれば、最高回転数で OK。

穴をあけた後は、しっかりとバリを取る事。切りくずがケース内部に入ると、思わぬ故障の原因となる。孔あけ → 面取り → 細い棒ヤスリで仕上げ。

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EUケース背面排気穴加工ファン交換により、若干ながら風量は増える見込み。その余裕分が HDD表側へ回り込むように、ファン取り付け側の反対側に排気口を設けてみた。穴は縦横ピッチ 10mmで、穴径 4mm。

ケース内側と HDD表面との隙間は、1mmあるか無いかの隙間なので、多くのエアが通過してくれるとは思わないが、無いよりは圧倒的にマシである。

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU FAN取り付け穴加工状況ケースの加工はこれで終わり。作業自体は至極簡単で難易度は低い。

この状態で、ガチャポンパッしてみた。

内側がシュラウド構造になっていて、風のほぼ 100%が HDDの基板とボディに当たる。購入した当初より HDDケースとしての冷却性能に不満はなかった。

ファンへの配線

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU ファンケーブル取り回し作業で一番悩んだのがファンへの電源供給。

電源はインナーケース側から取らなくてはならず、一方で、ファンはアウターケース側に付く。

一時は、インナーケースからの電源供給を諦め、ファンを別電源で駆動しようかとも思った。ただ、そうすると、ACアダプタを購入しなくてはならず、電源コンセントも追加で準備しなければならないなど、使い勝手がかなり悪化することとなる。

結局、長い配線を使ってインナーとアウターケース間を配線することに。こちらも使い勝手は良くないのだが、別電源を準備するよりマシ。何より財布に優しい。

配線は、交換するファンに付いていた 300mmのもの。カットすることなく、ほぼそのままの長さで丁度良い。

コネクタ端子に直接力が加わらないよう、配線途中の 2箇所をタイラップで止める。

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU ファンコネクタ交換コネクタは、PINピッチ 2.54mmの 2pinタイプ。秋葉原のパーツ屋さんで 20円程度で購入出来る。ただ、線を小さなコネクタに接続はかなり繊細な作業となるため、自信の無い人は、元のファンに付いていた配線を切って、ハンダでつなぎ合わせても良い。多分、そちらが正解。

ちなみに自分は、2回失敗し、3回目でなんとか・・・。

赤が(+)で、黒が(-)。白は回転数制御用信号線なので浮かせたままで良い。

ファン交換完了そして復活/延命

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU ファン交換完了ファンとファンガード兼ファンフィルターを取り付けて完成。このファンガード兼ファンフィルターは、自分が勝手にそう呼んでいるだけで、実際の商品名はファンフィルターである。ただ、フィルター部がアルミ製の網なので、しっかりガードとしての役割を果たしてくれる。見た目はアレだが、実に機能的な商品だ。HDDの基板に直接風が当たるので、フィルターは付けた方が良い。

少々無骨だが、違和感はない。何より、姿からして HDDを冷やしてくれそう。逞しさを感じる。ちなみに動作音は、元のファンより圧倒的に静か。静音化にも貢献してくれているようだ。

そして、これであと 9年はこのまま使うことが出来る。本人は、最低 10年は使う気でいる。

オウルテック 3.5SATAHDD用外付ケース ガチャポンパッ OWL-EGP35/EU 側面排気口完成何となく孔けてみた排気孔。中にどのメーカーの HDDが入っているか、開けなくとも確認出来ると言う嬉しい誤算があった。

HDDとケース内側との隙間がもう少し広ければ、こちら側に排気ファンを増設。などと言うことも出来たかも。う~~ん。残念。


購入パーツ
型式・仕様 費用
ファン Xinruilian / RDL8015S / 80x80x15mm / 2,000rpm 650円
ファンフィルタ AINEX / CFA-80B-BK / 80mm用 400円
コネクタ PINピッチ 2.54mm 2pin メス 60円
合計 1,110円

使用した工具等:電気ドリル、4.3mm(、4.0mm)ドリルキリ、面取りカッタ、鉄工ヤスリ、ハンダ付け道具






外付けHDDケース 旧型ガチャポンパッ(OWL-EGP35/EU)の冷却ファン交換」への3件のフィードバック

  1. 匿名

    私も同じ「ガチャポンパッ」を使っていて、ファンがおかしくなり困っていたのですが、こちらのページを参考に
    「 RDL8015S、CFA-80B-BK、EX-003 [チップファン用電源変換ケーブル] 」
    の三つを購入して、ケースを加工し無事に復活させることが出来ました。

    全ての部品をネットで買うしかなかったので、
    「PINピッチ 2.54mm 2pin メス」を安く入手することが出来ず、
    変わりに「EX-003」を購入して使ってみましたが、ハンダゴテを持っておらず、コネクタを買ったとしてもうまく接続できるか不安だった私には「EX-003」を使う方法があっていたようです。

    配線が5cmほど長くなってしまったために、うまくケース内に収めるのに苦労しましたが、大満足です。

    詳しいやり方が書かれていたおかげでとても助かりました。
    ありがとうございました。

    返信
    1. futsutsuka

      こんにちは。コメント有り難うございます。
      まさか、自分と同じようにこのケースを使い続けている人がいらっしゃるとは……。
      なので、こんな記事がお役に立てるなど、記事掲載当時は考えてもいませんでした……。
      そんな訳で、このようなコメントをいただき、とても嬉しく、感動しています。
      誠に申し訳ございませんが、同じ「ガチャポンパッ」使いと知り、一人勝手に親近感沸かせています(笑

      信頼と言いましょうか、長年の付き合いとでも言いましょうか、ファンの故障ごときで手放したくない。「ガチャポンパッ」はそんな気にさせる良い商品でした。

      こちらの「ガチャポンパッ」は、復活させて 24時間一年以上稼働させていますが、とても快調です。
      ———————————————–
      半田ゴテなど使わずともファン交換が行える。復活させることが出来る。それも、まず失敗などあり得ない方法で。
      とても貴重な情報を記載いただき有り難うございます。

      自分同様、是非とも後10年稼働を目指してください。
      今後ともよろしくお願いいたします。

      返信
  2. 匿名

    こんにちは。お返事ありがとうございます。
    「ガチャポンパッ」は今まで買ったケースの中でも一番のお気に入りです。最初にファンが壊れたときは買い換えようかとも思ったのですが、今売っているケースがファンのON,OFFが手動のものばかりで使い勝手が悪そうだったため修理を決意しました。見た目もよりカッコよくなり、本当に大満足です。

    今のところは間に合っていますが、将来的にもう一つケースが必要になったときのために中古で「ガチャポンパッ」が手に入らないかな~と思っているぐらいです(笑

    どこかのメーカーが「ガチャポンパッ」を超える商品を新たに発売してくれるのが一番うれしいのですが、難しいですかね~。

    返信

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