パナソニックはモバイルバッテリー事業から撤退してしまうのか

投稿者: | 2018/11/03

パナソニックのモバイルバッテリーがことごとく生産終了表示に

2018年11月1日現在、パナソニックの公式サイトに記載されていたモバイルバッテリーがことごとく生産終了の表示となっていた。パナソニックは、モバイルバッテリー事業から撤退してしまうのだろうか。
自分は見つけきらなかったが、もしかして、既にそうしたアナウンスがされているのかも知れない。

2017年の世界のリチウムイオン電池シェアは、CATL(中国)、パナソニック(日)、BYD(中国)、LG化学(韓)、Envision(中、旧AESC)サムスンSDI(韓)の順。この 6社合計で 50%のシェアを超える。
そして、上位 6社のうち LG化学とサムスン SDI以外の企業は車載用や蓄電システム用電池に注力しようとしている。

世界第二位のシェアを持つパナソニックはどうかと言えば、その中でも最たるもので、その影響なのか、あるいはそのとばっちりなのか、公式サイトからいつの間にかモバイルバッテリーの商品群が消えた。
何しろ、1台の EV(電気自動車)を動かすには、7000本ものリチウムイオン電池が必要なのだ。モバイルバッテリー如きにかまってる暇がないのもうなずける。

こうした EV(電気自動車)需要の増加以外にも、生産終了に至る理由として、アメリカ合衆国エネルギー省(DoE) CEC Level6 外部電源規制、あるいは米国カリフォルニア規制(TITLE 20、1602(w)Battery Charger System)等の影響も考えられる。
かの国では、ACアダプタや充電器の消費電力に対する要求効率が年々厳しくなってきており、これらの規制に合致しなければ輸出が出来ないのだ。

ちなみに、どちらの理由も、自分が勝手に想像しているだけのもので、実際のところどうなのかは パナソニック内の関連担当社員殿にしかわからないことである。自分たちが知り得ない様々な理由もあるのだろう。

生産終了がつい最近だからか、2018年11月1日現在、まだ入手は可能で、モノによっては時々投げ売り価格の商品を見かける。
一方、これが半年、一年も経過するとプレミア価格となる可能性がある。あくまで可能性であって、そうならない場合もある。(ボソッ

繰り返し充電回数の多さが特徴のパナソニックモバイルバッテリー

パナソニック モバイルバッテリー QE-AL102とQE-AL201

写真右の QE-AL201は、電池容量 5,000mAh、繰り返し充電回数 2,700回、最大出力電流 1.8A。
左は、電池容量 1,880mAhの QE-AL102で、繰り返し充電回数は 1,600回、最大出力電流 1.0A。

泊まりがけの旅行の際には、この 2台を持ち歩く。QE-AL201は、巷のサイコロ形状の充電器より携行に適した薄型で、充電器としても重宝する。

パナソニック モバイルバッテリーの特徴は、他メーカーに比較して繰り返し充電回数が多い点。特に EV(電気自動車)にも採用されている 18650系円筒形リチウムイオン電池を搭載したそれは、2,700回にもおよび、他社品が 500回程度に留まっている中、この数値は驚異的と言って良い。
18650系セルの素性の良さもあるが、同じセルを使っても、ここまで充電回数を高めているメーカーはない。他社にはない充電制御のノウハウを持っているものと推察できる。

また、パナソニック モバイルバッテリーは、この他に充電器一体型が主流であることも特徴となっている。
何となくだが、米国等の先の規制のため、今後、充電器一体型のモバイルバッテリーが、他社も含めて生産が継続されるのか、かなり微妙だと思っている。

依然としてリチウムイオン電池の発熱・発火事故の記憶が残っている自分は、今でも海外メーカー製を使う勇気は無く、どうしても日本メーカーブランドの製品を選んでしまわけで、選択肢が狭まる中、入手出来るうちに入手してしまおうとばかりに、とりあえず使い勝手が良かった AC急速充電器内蔵の QE-AL202を追加で確保した。

選んだのはモバイルバッテリー内蔵AC急速充電器QE-AL202

パナソニック モバイルバッテリー搭載AC急速充電器 3,760mAh QE-AL202

そして、こちらが今回購入した、パナソニックの AC急速充電機能内蔵モバイルバッテリー QE-AL202。白は以前から使っていたもので、黒が追加購入したもの。18650系セルは使われていないが、それでも 1.600回もの繰り返し充電回数が確保されている。最大出力電流は、ACアダプター機能時 1.8A、モバイルバッテリー機能時 2.0A。
2018/10/31時点での購入価格は 1,598円。多分、時々出会える投げ売り価格。
黒は正にピアノブラックで高級感がある。その分傷が付きやすく、目立ちやすい。一つだけ購入するのであれば白がお勧め。傷が付いてもプラスチック用コンパウンドで磨けば新品同様になる。

実は、この商品は正しくはモバイルバッテリーではない。正式な商品名はモバイルバッテリー搭載 AC急速充電器であって、充電器なのである。その名称の通り、充電器としても使える。名称を尊重するならば、モバイルバッテリーとしても使える。が正しい言い方。
スマートフォン(iPhone等を含む)を接続した状態でACプラグをつなぐと、まずはスマートフォンが充電され、満充電になった後にモバイルバッテリーが充電されることになる。

この商品が使いやすいと感じたのは、薄く胸ポケットから飛び出しはするが何とか収まること。短辺側に充電コネクタが設けられているので、胸ポケットに入れたままケーブルがスムースに接続出来ること。さらに、充放電中の発熱が非常に少ないこと。
また、コンセントプラグが 90°と 180°の 2箇所の位置に固定出来るのも隠れた特徴で、角度位置を変えられない重いモバイルバッテリーの場合、壁への埋込コンセントへ接続すると、重さに耐えられずに落ちてしまう。こちらはそのような事がない。
数ある AC充電機能内蔵モバイルバッテリーの中で、機能的に最もまとまっている製品だと思う。

AC-DC基板が組み込まれているために商品の体積から見ればエネルギー密度はかなり低い。ケース内部を覗いてみると、リチウムイオン電池は、商品の体積のほぼ 1/3程度しか占めていないのだ。
iPhone 5sとほぼ同等な面積で、厚さは約 2倍。電池容量は 3,760mAhなので、決して大容量とは言えない。

例えば、AC充電機能が内蔵されていない同等のサイズのモバイルバッテリーであれば、確実に電池容量 10,000mAhを超える。

とは言え、そもそもこの商品を選ぶのは、AC充電器を別途用意しなければならない煩雑さから開放されたいが為である。選択しない理由とはならない。

今でも現役。AC充電機能非内蔵モバイルバッテリー

パナソニック モバイルバッテリー 2,900mAh USBモバイル電源 QE-QL103とSANYO NEW eneloop スティックブースター USB出力専用KBC-D1AS

手持ちの他のモバイルバッテリーをいくつか載せてみる。

こちらは、AC充電機能を内蔵しないタイプで、旧三洋のブランドのスティック型 USB出力付ハンディ電源 KBC-D1と、USB出力端子から充電可能なパナソニック モバイルバッテリー 2,900mAh USBモバイル電源 QE-QL103。

見てわかるとおり、AC充電機能が内蔵されていない一方で、その欠点を補うべく、充電コード一体型 USBアタッチメントが付いたり、汎用単三型電池が使用可能であることが特徴だ。共に生産中止であるが、まだ入手は可能だ。

QE-QL103は現役で使用中。
一方、KBC-D1はお蔵入りだ。単三電池 2本分の電池容量ではスマートフォン(iPhoneを含む)の充電には力不足。更に言えば、用途を思いつかない。購入失敗の良い例である。

ところで、モバイルバッテリーの電池容量はどの程度必要なのか

リチウムイオン電池は、満充電から放電するにしたがい徐々に放電電圧が低下してくる。ある程度放電してしまうと放電容量が残っているにもかかわらず電圧低下により受電側機器が充電を受け付けなくなる。
また、リチウムイオン電池は放充電時にエネルギーの一部を熱に変換してしまう。

すなわち、モバイルバッテリーに充電されたエネルギー全てを受電側に送ることは出来ないのだ。

これらを勘案すると、あくまで自分の場合であるが、モバイルバッテリー電池容量は充電したい機器のバッテリー容量の 2倍以上の容量を持つ製品を選択しておくと安心。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。