丸ノコの保管は、やはり専用ケースで
素のまま物置の棚の上に置くには不安定すぎる外観。丸ノコの収納ケースは、各社から色々出ているが、いざ購入しようと画策するも、果たして自分の持っている丸ノコが収まるかどうか不安が頭を過ぎる。カタログに記載されている寸法がどうあれ、すんなり収まってくれるかどうか、あの複雑な外観をマジマジと見ていると、どうしても疑ってしまう。そうは言っても、やはり保管収納に現実的に困っているわけで、情報が無い中、人柱を覚悟し購入する事にした。
購入したのは、アステージのマルノコケース MC370N。
購入前に、一応調べてみた。ケースの公式サイトには、外寸 370mm ×307mm ×300mm、内寸 297mm ×247mm ×259mmとだけ。
一方、丸ノコのカタログ記載サイズは、長さ 273mm ×幅 230mm ×高さ 241mm。内寸との比較では、収納出来そう。ただし、周囲の余裕は 10mm前後とギリギリであり、ケース内には入ったとしても、最悪インナーケースが使えない可能性があった。
長さ | 巾 | 高さ | |
---|---|---|---|
マルノコケース MC370N | 297mm | 247mm | 259mm |
マキタ電子丸ノコ 5732C | 273mm | 230mm | 241mm |
差 | 24mm | 17mm | 18mm |
やはり実際に購入して収めてみるしか確かめるすべはない。
収納容積は実質丸ノコ本体のみを想定
丸ノコケースの構造は、ご覧の通りである。小物を置くことが出来るトレーが入っている程度で、それ以外の収納は限りなく省略されている。
ただし、その分、非常にコンパクトで、製品梱包箱よりも小さいくらいだ。
丸ノコ本体は、ケース内部のインナーケースの上に載せることとなる。このインナーケースはとても良くできていて、安全カバーをスライドさせずに、丸ノコチップソーユニット全体をはめ込める溝が形成されている。また、丸ノコのベースサイズにピッタリの棚が設けられ、上下は無理だが、丸ノコを収納したまま前後左右にケースを振っても、内部で暴れることはない。
加えて、インナーケースの下側には、チップソー 2枚分の収納スペースがあり、まさに丸ノコ専用ケースと言って良い。
インナーケースは単体で丸ノコ置きに使える
このインナーケースは、箱から取り出して単体で使っても良い位の出来。実際、これを見て別途丈夫な丸ノコ台を作りたくなった。まあ、作った台の保管スペースが無いことを途中で思い出し断念したが。
丸ノコは、作業台や地べたにそのまま置くには形状が不安定。そんな時は、このインナーケースを取り出し、その上に丸ノコ本体を置く事が出来る。転がらずキズ付かず、安心感である。
写真を見てお気づきの方もいるだろうか。この丸ノコの AC電源ケーブルはハンドルの最後方からニョキっと飛び出しているため、ケースに入れる際は少々ちからを入れて折り曲げる必要がある。ちなみに日立工機製の丸ノコは、ハンドルの下側から伸びているのでこのようなことはないと聞く。
言っておくが、ケースに工具を合わせることはない。主役はあくまで工具の方。
予備チップソーも格納出来て、165mm丸ノコにピッタリサイズ
ご覧の通り、幸いにも、このケースは、5732Cにピッタリなサイズであった。丸ノコ本体とケース内寸の余裕のなさが、逆にあつらえた如くである。
このケースとは別に、もう一つ気になった収納箱があったが、サイズが大きすぎるようなのでこちらを選択。収納ケースの収納スペースに難儀している自分には、やはりこのコンパクトさは魅力的である。
丸ノコ本体標準付属品の平行定規と、シンワ測定の 15cm丸ノコガイド定規が格納出来る。
DIYはとかく作業道具の保管に難儀しがち。格納さえ出来れば勝ち。そんな具合の出来である。