何はともあれ正月は初詣
正月と言えば、大抵は女房殿の田舎で過ごし、やることと言えば、
飲んで、食って、寝る。
がしかし、去年の11月に用事があり、行ったばかりと言うことで、今年は自宅で過ごすことになった。
とは言え、場所は変われど、やることは同じで相も変わらず
飲んで、食って、寝る。
この日も、昼に起きて、朝飯代わりの昼飯を食べて、風呂入って……
正月らしいと言えば正月らしいのだが、少々だらけすぎで、また退屈でもあった。ので、久々に初詣に出立した。3元日に都内初詣に行くのは、学生時代に大晦日から 3日間、アルバイトで明治神宮で達磨売りの少年をやって以来だろうか。かなり昔の事である。
神田明神へは、お茶の水駅からと秋葉原駅から行く 2つのルートがある。今回はお茶の水駅経由で向かった。時刻は 14:34。聖橋から神田川を見下ろす。
昼の 2時台だと言うのに、既に影は長く伸びている。日向と日陰の明るさの差が激しい。奥に見える緑の鉄橋は昌平橋で、今日の最終目的地はあの橋の向こう側。秋葉原である。
想像していたより遠かった賽銭箱
国道 17号線本郷通り添いにある鳥居が入り口。ここはまだ車道側で、これから道路内のロープで仕切られた迷路の中を何回か行ったり来たりを繰り返し鳥居下に辿り付く。
ところで、人が大勢集まる場所の撮影は難しい。肖像権を侵害する可能性があるからだ。特に、このサイトのように第三者に対しほぼ制限無く公開してしまっている場合は、気を付けなければならない。
上の写真は、個人を特定出来ないよう絞りを調節し、敢えてぼかしている。合焦は、手前の女性の髪の毛。物品の説明用写真ではないので、パンフォーカスである必要は無く、雰囲気だけを伝えたい場合はどなたかの後ろ姿を合焦点としてお借りしてしまおう。ほぼ全体がぼけた写真となるが、致し方ないのだ。
もしも、恋人を撮るのであれば、あと 2mほど近づいてこちらを振り返った瞬間を狙えば、良い感じの写真になるかもしれない。
残念ながら、うちの女房殿は同行など以ての外らしく、家でミカンを食べながらテレビを見てる。そちらのほうが幸せらしい。まあ、何となくこの混雑ぶりを見てわかる気がした。
鳥居に辿り付いて、その先を見た瞬間、口には出さずとも心の中で「なんだとぉ~~~~!?」と確かに声を上げていた気がする。と言うのも、まだまだ隨神門は坂を登ったはるか彼方。お賽銭投入場所はさらに奥。その間に立ちはだかる人の頭。
これ以上進めば引き返せなくなる場所がここであり、«並ばなければ良かった、もう列を離れて引き返してさっさと最終目的地へ行くべき» と考えるも、«ここまで来たらやはり先まで逝くべき» と、この二つの案が丁度拮抗するような中間地点がここ。
元旦に来てたら果たしてどれ程並び待つのだろうか。
ちなみに、この坂の両側には屋台が沢山出ているのだが、坂の両側は帰路専用通路となっていて、買う事は出来ない。目の毒である。
隨神門を抜けてビックリ。
102号室に入ったつもりが、104号室だった。«スミマセン。マチガエマシタ»と、ひとこと言って、後ずさりしながらそっと門を閉めたくなった。気を取り直しつつも鳥居の下でもそうであったが、ここでも心の中で「なぁにぃ~~~~!?」と声を上げざるを得ない状況がそこにはあった。
境内一杯、横に広がった待ち人の多さに圧倒される。
結局、賽銭箱まで何とか無事辿りつき、最後はあっけなくも詣は終了。まあ、来て良かったと思う。
隨神門を抜けてすぐ左に絵馬の奉納場所がある。
ところで、神田明神はアニメ ラブライブの聖地である。新年早々闇落ちしたヨハネのむず痒いセリフが書かれた絵馬を期待していたのだが、流石にそれは無かった。ルビィ、ダイヤ優勢。
ちなみに、奉納する絵馬は書かれた内容が読まれるのが前提なので、皆さん、遠慮無くじっくりと見て上げましょう。ラブライブだけではなく、アニメやゲームにまつわる様々な絵馬が並べられていて、とても楽しい。
今年の初秋葉原
そして目的地である秋葉原到着。人の出は土曜よりも少なく、平日よりも多いと言った感じ。平時に比べると、やや平均年齢が高め。PCショップを一通り巡回したが、中はガラガラに空いていた。
買い物と言うよりも、ほとんどが散歩がてら秋葉原に来たと言う雰囲気であった。神田明神からの帰りに立ち寄ってみた人もいるだろう。
時刻は16:19。秋葉原駅京浜東北線下りホームより撮影。秋葉原、今年もよろしく。