ほぼ実物大・・・ではない。EF50mm f1.2 L USMを模したマグカップ
完全に勢いで購入した品である。
メーカーの公式グッズを購入するのは、大抵その日その時の気分。注文当日は、たまたま良さげな写真が撮れたからに違いないわけで、特に必要に迫られたいたわけではないし、心から欲しいと思っていたわけでもない。
こうしたファングッズは、そのメーカーの製品を使用していない人達にとっては、全くと言って良い程興味を持たれることはない。一方、そのメーカーの製品を使っている者からすれば喉から手が出る程欲しいと思えるほど、大変魅力に富んだ商品が発表されることもある。
このレンズマグが、その魅力的な商品に見えたかと言うと、正直それほどでもなく、購入した理由は、やはり勢いとしか言いようがない。
さて、発売元であるキヤノンMJ（キヤノンマーケティングジャパン）のサイトには、
カップの最大径は、オリジナル（φ85.8mm）とほぼ同じ約8cm。質量は持ちやすさを重視して、オリジナルより270g軽い、約320g
と記述がある。
惜しい。実に惜しい。どうせなら、実物と同じ径、同じ高さ。つまりは実物大で発売してほしかった。さらに、250mlの飲み物を入れることにより、本物と同じ重量にさせるとか。ファングッズであるなら、それくらいやって欲しいところだ。
とは言え、実物大にしてしまうと高さが65.5mmとなり、扁平な、どちらかというとスープカップになってしまう。どうやらキャノンは実用性・汎用性を重視したようだ。
不思議だと感じるのは、このマグカップに最も近いサイズのレンズは EF24-70mm F4L IS USMである。にも関わらず敢えて EF50mm F1.2L USMをモデルに選んだのは何故であろうか。謎である。
| レンズマグMC-MG002 | EF50mm F1.2L USM | |
|---|---|---|
| 高さ | 95mm | 65.5mm |
| 直径/td> | φ80mm | φ85.8mm |
| 重さ | 約320g | 約590g |
| 実容量 | 250ml | － |
| 素材 | 磁器 | ー |
| 耐熱温度 | 120℃ | ー |
| 特記事項 | 電子レンジ使用可 | 電子レンジ使用不可 |
外形は、明るいf1.2標準レンズらしからぬ、極々普通の標準レンズの形をしている。いわゆる縦長である。
EF50mm F1.2L USMであることを唯一主張しているのは、本物を模したこのデザイン部分。
一応、距離目盛り以外はプリントではなく、釉薬が使われているようだ。
かなり実用的なカップ。普通のマグカップ
大手の一流陶磁器メーカーであっても、その製造を海外に頼っている今、made in chinaは珍しくもない。
磁器なので、電子レンジ使用可能である。ふむ、なるほど実用的である。
カップ部分の肉厚はとても厚い。一方、天渕部分は薄く、熱いコーヒーなどはおちょぼ口ですすれる。ふむ、なるほど実用的である。
巨大な持ち手。指2本が楽々入る。ふむ、なるほど実用的である。
レンズポーチが付属していれば買いだったかも
本物のレンズであれば後々の中古としての売却を考え、大切に保管するパッケージ。今回は、燃えるゴミとなり、廃棄物となる。誠に残念なことに単なるマグカップでありながら、このパッケージだけは捨てるには勿体ないくらいに本格的である。
そう言えば、このマグカップのお値段、2017/12/23現在で 2,500円(税込 2,700円)である。このパッケージはその価格の何割を占めるのであろうか。そう考えると、ますます捨てにくくなる……
正直値段を見る限り、本物のレンズに流用可能なレンズポーチ程度は付けてくれても良かった気がする。何しろカップ本体は普通のマグカップなのだから。
なので、特別な理由がない限り買って後悔すること間違いなし。兎に角、単なるマグカップの癖に値段がやたらと高い。
このマグカップを購入して思う。ファングッズはファンの為のグッズであって、決してメーカーへのボーナスやお布施であってほしくないと。
まあ、ファンだから買いますけどね……