キヤノンのバッテリーパック LP-E6N。理不尽な価格
コノバッテリーヲ、コウニュウスルゴトニ、オモウ。
なぜこれがメーカー希望小売価格 8,500円(税別)なのだろうか。
ちなみに、ニコンの同クラスの同じようなバッテリーの希望小売価格は 5,000円(税別)。
デジタル一眼レフカメラに関しては、日本のメーカーシェアは99%。そして今現在、トップシェアを保っているのがキヤノンである。
シェアトップを誇るメーカーが消耗品を最も高い小売価格を設定しているのだ。キヤノンの一眼レフカメラを使い続ける限り、ユーザーはこれを購入せざるを得ない。さすがにこれは言い訳は立たず、ユーザーの足下を見ているとしか言いようがない。
キヤノンはもう少しユーザーに優しくあって欲しいと思う。
まあ、買いますけどね。
希望小売価格 8,500円(税別)の中身である。約38.4(幅)x21.0(高さ)x56.8(奥行)mmの黒い塊。
大手量販店は、メーカー希望小売価格 8,500円(税別)以外に、メーカー担当者が見える位置にユーザー希望小売価格 2,300円(税別)と表示してほしい。
仕様は以下の通り。
項目 | 仕様 |
---|---|
形式 | 充電式リチウムイオン電池 |
公称電圧 | DC7.2V |
容量 | 1,865mAh |
使用可能温度 | 0℃~+40℃ |
使用可能湿度 | 85%以下 |
大きさ | 約38.4(幅)x21.0(高さ)x56.8(奥行)mm |
質量 | 約80g |
オレンジ色のプレートは、端子のショートを防止するための保護カバー。バッテリー本体は、いつの間にか MADE IN CHINAになっていた。
まあ、買いますけどね。
そもそもカメラは、プリンターのインクの如く消耗品で利益を上げるようなジャンルの製品ではないと思うのだが。
まあ、買いますけどね。
と、お見苦しい愚痴はここまでにして。
2個収納出来るカメラ用バッテリーパック専用ホルダー
こちらは thinkTANKphoto(シンクタンクフォト)の DSLRバッテリーホルダー2。キヤノンの一眼レフバッテリーパック LP-E6N(旧品 LP-E6)や、ニコンの同バッテリーパック EN-EL15a(旧品 EN-EL15)にジャストサイズのバッテリーケースだ。収納個数は 2個。
半日ほどデジタル一眼レフカメラを持ち歩き、撮影していると、いつの間にかバッテリーの充電量が心許なくなっている。そしてキヤノンが公表している「静止画 撮影可能枚数の目安」に達する前に尽きる。
なので、バッテリーは普段から予備を 2個持って歩いている。
公表値より撮影枚数が落ちるのには心当たりがある。キヤノンのサイトにはこう書かれている。「下記の操作を行うと電池が早く消耗します。」と。
- シャッターボタン半押し状態を長く続ける
- AF動作だけを行って撮影しない操作を頻繁に行う
- レンズの手ブレ補正機能を使用する
- 液晶モニターを頻繁に使用する
4番目の、液晶モニターの使用を除き全て該当する。てか、上の 3つは普通やるだろ。やりますよね?やりませんか?
カメラ映像機器工業会-CIPA-のサイトには、デジタルカメラの電池寿命測定方法が公開されている。読んでみると、まあ、確かに上に記載したような扱い方は想定していないようだ。
と言うことで、普通の人と同じように、上の項目に該当するような普通の使い方を普通にする自分には、バッテリー複数持ちは避けられないのである。
バッテリーや、SD・CFカードあるいはフィルターなどのカメラ以外の撮影サブアイテムは、適当に見繕ってポーチに入れる方が多いはず。多分。
ただ、そこそこ大きなポーチを選んでしまうと、どうしても余計な物まで入れてしまうため、取り出し易さやスペースを考えると使いづらさを感じる時があった。
やはり、必要にして十分以上の荷物は紛失の懸念もあり、それを避けるためにも持ち歩くのは必要最小限がベストである。
そんな中、以前より気になっていたバッテリーホルダーがこれ。
2個のバッテリーがコンパクトに収納出来ると言う点で、唯一無二の製品。
ただ、日本への入荷数量が少ない為なのか、タイミングが悪いのか、チェックする度に在庫切れ。
そして今回、ようやく「在庫有り」に巡り会い、入手することができた。
届いた商品は、はっきり言って見た目、手触り共かなりチープなものであった。生地はナイロン製でとても薄い。バッテリーを収納した際にはフラップが短く感じる。
最も心配なのはバッテリーの角に当たる部分がすり切れ、早期に劣化して穴があきそうな点。ただし、それは 2年先、5年先の話であり、このようなお手軽アイテムとしては充分な品質である。下手に丈夫にしようとコストを掛けてしまおうものなら価格が上がり、手の出しにくい製品になってしまう。
生地はアレだが、縫製はしっかりとしたもので、解れることはないだろう。
と、期待が大きかった為もあるが、商品の質としては賞賛するに値しないものである。
ただし、ポーチを使わず、バッテリーをコンパクトに安全に収納出来ると言う当初の目的については完遂。なので、一切の不服はなく満足出来る製品であった。