今回は結論を先に(汗
爽やか系美男、あるいはむさ苦しいオヤジ殿。そのどちらであっても似合う事がない名刺入れであった。太い指、ごっつい手で、この誠慎ましやかな名刺入れに触れてはイカン。
黒い皮革で、何の飾りっ気も無い極単純な形の名刺入れであれば、常識的に考えて男性が持っても違和感は無いはず。それが今回通じなかった。ブッテーロに惹かれ、カンダミサコに惹かれ購入してみたものの、結論は上に述べた通りである。多分、黒に限らずどの色であってもこの名刺入れに限っては、この結論に至るのではなかろうか。
残念。むさ苦しいオヤジの誤算であった。逆に言うと、女性であれば、どんな色であっても似合ってしまうはず。
このページをご覧いただいている方々。女性向けと男性向け。この小さな皮革の器に対し、その違いを付与する法則的な何かを見つけることが出来るでしょうか?答えは、このページのどこかに。
以下、カンダミサコの手品の作をご覧あれ。
ブッテーロ(伊国ワルピエ社 (Conceria Walpier) )はカラーバリエーションが豊富で、大人びたツヤが特徴。でも、どこか茶目っ気のあるツヤ。それは黒であっても同じ。
植物性タンニン鞣しで、エイジングによりその色は変化はするが、茶を帯びたり、黒っぽくはならず、元の色が深く濃くなり、綺麗なツヤが表面に加わる。
この鮮やかな色艶が魅力のブッテーロ。通常であれば自分は黒以外を選ぶ。黒を選んだのは先に述べたとおり。
でも、こうして実際に触れてみると、黒も悪くないと感じてみたり。女性向けのデザインは、写真で言う左下側、名刺入れの底の部分が折り返しであるかどうかで決まってくる。折り返しではなく、縫い合わせてあるとより男性向けのデザインとなる。
名刺の収納部は分割する仕切が設けられ計 2カ所。フラップ側に収納スペースは無い。収納スペースは収納スペース。蓋は蓋。と躊躇なく割り切られ、切り分けられている。とてもシンプル。
フラップは合わせ革のみ。その為、閉じたときは全体的に薄く収まる。そして、この一風変わったマチは、収納した名刺が痛まないよう無理なく伸長してくれる。
綺麗に磨かれていて、手抜きが感じられない仕上げ。ステッチは、ここに見える両サイドの 2辺のみ。相変わらず、カンダミサコの皮革製品は必要最小限の縫製。
40+10の合計50枚の名刺を収納してみた。外観からは想像出来なかったが、これだけの枚数を入れても閉じたときにぶ厚さを感じさせない。
名刺入れのレビュー。今回は以上で終了。正直まともなレビューになってません。むさ苦しいオヤジには難しすぎる対象でした。