街中で持ち歩けるカメラが欲しくて
最強の街中スナップ撮影用カメラはスマートフォン。自分で撮った写真の撮影枚数はスマートフォンが断トツ一位。
何より撮影タイミングを逃さないし、広角から望遠までレンズ交換することなく対応できちゃうし、そもそもカメラとしてではなくスマートフォンとして常に持ち歩くので携行が苦にならない。
撮って出しだと、色合いも良くて、スマートフォンで撮影した画像は決して悪くはないように思える。でも気のせいである。
Phtoshopで色を抜いてグレースケールにしてみた時のボケ具合の不自然さや、色は抜かずとも青空のグラデーションの縞模様など。
一般的に、人はこれを重箱の隅をつつくと呼ぶ。
上の写真は、パナソニックのLUMIX DC-GX7MK3(2018年3月発売)。既に生産は終了している。LUMIX GX7(2013年9月発売)、LUMIX GX7 Mark II(2016年5月発売)の系譜に連なる最後のモデル。マイクロフォーサーズのミラーレス一眼である。
と、こんな風にいきなり紹介してしまうと、この DC-GX7MK3の選択が最適解と締めくくるのでは?と思われそうだが、実はそうなのだ。
今のところ、普段近場に出歩く際に持ち出すのは、ほぼこれ一択となっている。
パナソニックのマイクロフォーサーズ機の中で、かつて静止画分野でフラッグシップだったカメラ。
スマートフォンのカメラ画質は凄まじい速さで向上していて、下から順番に専用機の画質は追い抜かれ、追い抜かれる毎に生産中止となっていく。
このカメラもそう遠くはない近いうちにスマートフォンに抜かれるんだろうけれど、今はまだ、少しだけ優位に立っている。
持ち歩くレンズは1本だけ
いつでも行ける距離、写真を撮ることが目的ではない外出。普通であればカメラを持っていくことなど考えなくともよい単なるお出掛け。
でも、使う機会があればそこそこ綺麗な写真が撮りたい。そのような状況で持ち歩くのがこのカメラ。
今現在、マイクロフォーサーズはレンズ交換可能なミラーレス一眼では、最も小さな撮像素子となっている。
撮像素子が小さい = レンズがコンパクト。
なので、高い携帯性とそこそこの画質を両立させようとしたとき、マイクロフォーサーズはとても良い選択。
一方、コンパクト性を求めない限り、マイクロフォーサーズを選ぶ理由はとても乏しくなる。
撮影そのものが目的となった場合、一部の用途を除きフルサイズ以上のカメラには敵うはずもない。
実際、マイクロフォーサーズ用にも、明るいレンズ、解像度の高いレンズなど、様々な商品が出ている。そうしたレンズをいざ持ち出そうとすると、フルサイズ並みの大きな荷物になってくる。ならば最初からフルサイズを持ち出そう。となってしまう。
一時、出かける際には必ずフルサイズ一眼カメラを持ち歩いていた。持ち歩くならばと交換レンズ数本を携えての外出。
もちろん撮影が目的ではないので、一度もファインダーを覗くことなく帰途することもある。
当然、長続きするわけもない。重たくて肩は痛いし、買い物の邪魔になるし。
そんなことを経て選んだのがこのカメラ。
アクティブさと綺麗な写真を撮ることを両立させるため、持っていくレンズは 1本だけ。25mm/F=1.4(H-XA025)もしくは 15mm/F=1.7(H-X015)のどちらかである。
ただ、写りが良いと評される 2本の短焦点レンズであるが、はっきり言ってフルサイズの小三元ズームのほうが綺麗に撮れる。
とは言え、同じ被写体を撮った写真を 2枚並べて事細かく観察しなければわからない程度の差なので実用上は問題ない。
最初は単焦点 1本で我慢できるのか、やっていけるのかと不安感はあったのだが、使っているうちに、街中撮影に交換レンズなんか必要ないんじゃね?と、最近思い始めている。
近場のお散歩なので今日この日に撮らなければならないわけでもなく、いつでも来れるし、場合によってはまた来ればよい。
お気軽なのだ。お気軽でいいのだ。
ハンドストラップが似合うカメラ
カメラをバッグに入れる際に気になるはその向き。
一部を除いてフルサイズ一眼カメラは上部に三角帽子が付く。カメラには様々な出っ張りがあり、レンズはともかく、この三角帽子が邪魔になる。
この DC-GX7MK3にはその三角帽子が無く、収納時の自由度がワンランク上がる。
気軽な撮影用途のカメラには、首掛けや肩掛けではなく、ハンドストラップタイプが好ましいと思う。トートバッグに放り込み、いつでも即取り出せるのだ。