市販の外付けHDDケースが冷えそうになかったので、冷え冷えのHDD冷却プレートを自作

真夏のHDD長時間駆動時は冷却ファン必須

自作HDD冷却プレート今年の夏は暑かった。夏が暑いのは当たり前。でもそれにも増して今年の夏は暑かった。
昼の不在時の最高室温はなんと 38℃であった。まだ夏は終わりきっていないし、来年も確実にやってくる。

不在時の室温などどうでも良いじゃないか。と思われるかも知れないが、今年は、保管してあるデータの整理なるものに手を出してしまった。必要の無いデータは捨て去り、保存しておくべきデータはバックアップを取りつつ整理。こんな作業が数週間続いている。

室温が問題になるのは、バックアップ時である。HDDを差し替えつつ、膨大なデータのコピーは昼夜を問わず行われる。
そして、窓を閉め切った無人の部屋で駆動する HDDの温度は、48℃を記録していた。壊れても文句の言えない環境である。

そんな訳で、もっと HDDが冷える環境が欲しいと、外付け HDDケースを物色してみたものの、これだ!これしか無い! と言う物にたどり着けなかった。
世に出ている外付け HDDケースのほとんどの商品は HDDを冷却する気が無いらしい。只の箱であった。

で、いつもの如く自作することに……

最初に言っておくが、写真のこれは床置きタイプに見えるが、作った本人は壁掛け型として製作している。ゴムバンドの端を引っ掛けているボルトは、ファン側を上にしてワーヤーで吊り下げ、主に机の背面ボードにぶら下げる為のパーツである。
床置きで使えるのは、あくまで作ってみたらそうなっていたからである。

冷却ファンで風を当て、同時にアルミ板に放熱。これで冷えないわけがない

自作HDD冷却プレート背面使っているアルミプレートは、切り売りを利用した訳ではなく、藤田金属の「解凍エコちゃん」をそのまま使った。なんぞそれ? と思われるかも知れないが、凍った肉等を載せて素早く解凍するための奥様方御用達用品である。サイズは、300mm×185mm、板厚は 4.0mmある。穴開け以外の加工は一切せずそのままの形状で利用した。熱の放散と言う意味からすると、正しい使い方である。

アルミニウムの熱伝導率の特性の良さは言わずもがな。HDDの片側の面をプレートに接触させ放熱し、HDDとプレートに風を当て冷やすことになる。冷えないわけがない。

HDDとファンの電源は、別途 ACアダプタからの供給が必要となる。
一方、マザーボードとの接続は、USB3.0 SATA変換ケーブルを用いても良いが、自分の環境の場合、拡張カードを挿していて eSATAが使える。USB3.0には敢えて変換せずに使用する。

出来るだけシンプルな構造。そしてワンタッチ脱着

自作HDD冷却プレートの構造HDDを取り付けていない状態の写真。一見、マザーボードを載せるまな板にも見える。

この状態で、ゴムバンドの張力は、垂れ下がらない程度となっている。偶然見つけたゴムバンドは丁度良い長さであった。
企画当初、ゴムバンドの片側を金具から外し、HDDを載せた後に改めてゴムバンドで固定することを前提に設計した。バンド通し金具とゴムバンドを引っ掛けるボルトとの間隔が真ん中に比べ両サイドが広くなっているのは、装着し易いよう配慮したなごりで、ボルトも 2mm長い。

ただ、実際に組み付けてみると、バンドの片側を取り外す事無く、写真の状態から、ゴムバンドを手で上に持ち上げただけで、プレートとの間に HDD本体を挿入することが出来た。予想外の吉報。

取り付けたファンは、120mm PWMタイプで、これに ACアダプタからの電源 12Vを供給すると、当然の事ながら最大回転数で回る。爆音である。後日、120mm 800rpmのファンに換装し、且つ抵抗を挿入し 500rpmで運用している。この回転でも十分に冷えてくれる。共に何時ぞやに購入した使う事のなかった余り物のファンである。

ただし、実際出来上がったものを見ると、ここをこうしておけば良かった点もある。

  • ゴムバンドなど使わず、25mm幅のマジックテープでも良かった。マジックテープを使う事で、ゴムバンドの端を固定するボルトが必要無くなる。
  • 壁掛けで使った際の落下防止に 10mm角のアルミ棒を使ったが、M6の六角穴付きボルト 2本でも良かった。ボルトの頭で十分支えられる。
  • ファンブラケット近くに 12mmの穴をプレートに孔け、ファンケーブルは裏配線にしても良かった。

ゴムバンドでも良し、マジックテープでも良し

自作HDD冷却プレート HDD両側固定方法当初ゴムバンドは 2本掛けにしようかと迷ったが、一つの HDDに対し 1本。十分であった。

ゴムバンドの位置は、モーターの直上部に掛かるようにした。3.5インチ HDDの場合、メーカーを問わずほぼ同じこの位置にモーターがある。

自作HDD冷却プレート HDDセンター固定方法左右の HDDの間のボルトは共用している。アルミプレートの幅が限られていたとの理由もある、これでも特に問題は無い。何より部品点数は少なければ少ない程良い。

使用パーツ。そして掛かる費用。得られるものは……

自作HDD冷却プレート 使用パーツベルト通し金具、打ち抜き型の金型を使う時に用いる六角穴付きショルダーボルト(ストリッパーボルト)、ゴムバンド。これにアルミプレート代、さらにファンブラケット用鉄板代を加えると、冷却ファンを除いた部品購入費は 4,000~5,000円程度だろうか。
さらに、マザーボードとの接続ケーブルや、ACアダプタの費用を加えると、それなりのコストとなる。

ちなみに、加工は全て自分でやるので、電気代を除いて無料。

掛かる費用については作る前からわかっていた事で、然とした市販品を購入出来てしまう金額だ。作ろうか作るまいかかなり迷ったが、市販されている外付け HDDケースでは得られない冷却性能が期待できることから、それなりの価値があると判断し踏み切った。

必要な工具は基本的に穴あけドリルだけである。

作って正解だったと思う。HDDの昇温に怯える事が無くなった。
冷え具合としては、外付けHDDケース 旧型ガチャポンパッ(OWL-EGP35/EU)よりも冷え、アルミプレートが暖まりきるまではこちらの方がさらに温度は低い。
騒音とトレードオフとなるが、ファンの回転数を上げればより冷える。とは言え、真夏の締め切った室内での稼働は実証済みで、そこまでの必要は無い。

構造上、壊れる箇所が無いので、半永久的に使用出来る。
何より壁掛け型なので省スペースなのが良い。(ボソッ







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